第六十七話
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「今日はありがとう、それとごめんね。キリト君のわがままに付き合ってもらって。彼にこんな子供っぽいところが有るなんてね」
「そんな所も好きになんだろう?」
その俺の問いかけにアスナは赤面して押し黙った。
赤面したアスナはキリトを連れて第十八層主街区を逃げるように帰って行った。
第七十五層の攻略は七十四層の出来事からその速度は今までに比べて大幅に遅れていた。
結晶無効化空間。
これがボス部屋に配置された事に対する衝撃は凄かったからだ。
そんな状況を打破するべく、俺とシリカも、最近攻略組みと遜色ないほどに実力をつけた団長、フェイト、ゼノン、それと数人のSOS団のメンバーと一緒に迷宮区のマッピングを行なっている。
目の前に群がるスケルトンロードを前にフェイトがスキルを発動する。
「ジェットザンバーーーーーっ」
ソードスキルによりまず一撃目が敵の防御を崩し、二撃目が相手を吹き飛ばす。
技名はまったく違うのだが、彼らはネタに乗っている方が強い。
…強いから突っ込めないのである。
「ゼノンウィンザードっ!」
吹き飛ばした所にゼノンが止めとばかりにソードスキルを叩き込む。
俺やシリカ、そして彼らSOS団の武器防具は、今現在の在野にあるそれよりも一段も二段も上だ。
理由はヴィータのスキルスロットにいつの間にか現れたエクストラスキル『錬金』だ。
このスキルは集めた鉱石から新しい鉱石を作り出すスキルである。
上層に行けばドロップするアイテムも、低層により集めた素材で作り出せるスキルだった。
つまり、上層で集めた鉱石を使えば未踏破階層の鉱石すら作り出せると言う、ある意味バランスブレイクなスキルだったのだ。
これにより俺達の武具は強化され、いつの間にかSOS団が最前線へと赴けるレベルまでになっていた。
攻略を進めると、おどろおどろしい巨大な扉が見えてくる。
「ここがこの階層のボス部屋か?」
そうと呟いたのはルイだ。
ボス部屋にたどり着いたという情報は聞かないし、戻ってくるプレイヤーも居ない。
おそらく俺達が一番乗りだろう。
「だろうな。他の階層のもこんなんだったしね」
経験からここがそうだと皆分かっている。
「どうする?覗いていくか?」
そう言ったのはゼノンだ。
「斥候か?だが、中は結晶無力化空間である可能性が高い分かってるのか?」
ルイが問いかける。
「ああ、誰かがやらなければならないのだろう?」
それは、ね…
「俺達以上に武具のそろっている奴なんて早々居ないだろう。レベル的にも攻略組とそう変わらない。俺達がダメージを受け止めれないのならば、もはやこのゲームのクリ
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