第六十七話
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けると、今度は抜刀によるカウンターは出来ないのでその剣を受け止めることにする。
キィンキィン
両の腕から繰り出される斬撃。
弾いて距離を取った俺に、チャンスとばかりキリトがソードスキルを立ち上げるのが見える。
「おおおおおっ!」
雄たけびと共に繰り出される攻撃はシステムアシストも有り、速く、重い。
スターバースト・ストリームと言うらしい。
繰り出された十六にも及ぶ剣戟。
一撃目を返す刀で受け、二撃目を体を捻ってかわし、三撃目は捻った体を戻しながらその刀で受け止めたが、九撃目でかわすも受けるも一刀では不可能になってしまった。
キリトを見れば、勝ったと言った表情を浮かべているのが見えた。
しかし俺は左手で脇に射していた二本目を取り出す。
キィン
キリトは「え?」という表情をしているが、システムアシストにより、剣技は最後まで繰り出された。
十六にもなる連撃を全て受け止められたキリトは俺の反撃を恐れて敏捷度の上限ギリギリの速度で後ろへと飛んだ。
「…なんだ?それは…、あんたも二刀流が使えるのか?」
「いや、俺は『二刀流』なんてスキルは持ってない」
俺の答えにさらに驚愕するキリト。
「あれ?キリトさんには教えてなかったんですか?」
「てへ?」
シリカの疑問にかわいく誤魔化すアスナだが、キリトはかなり動揺しているようだ。
その眼はどうやったんだと言っている。
「システム外スキル、と言うほどのことも無いよ。武器は手に持つ事は出来るだろう?それを装備しないで斬り付けたらダメージが変わらなかったんでね。熟練者なら、ソードスキルに頼らずとも…」
俺は今度はこちらの番と二刀を構えて前進する。
「こんな事が出来るわけだ」
左右に持った刀でキリトを攻撃する。
当然、キリトはその白と黒の剣で受け止める。
「くっ…」
俺の攻撃を何とか凌いでいるキリト。
「こらー、アオ君!さっさと決めちゃってよ!」
「アスナ!君はどっちの味方なんだよ!?」
たまらずキリトが吼える。
「今はアオ君。…だってやっぱりキリト君に見られるのは恥ずかしいもの…」
のろけはよそでやってくれ…
「っ…」
ギィン
キリトは乾坤一擲と俺の攻撃を弾き、ソードスキルを発動するまでの時間を稼いだ。
ライトエフェクトがキリトの持つ直剣に走り…
システムアシストに乗った目にも留まらぬと表現できるような速度で攻撃を繰り出すキリト。
ジ・イクリプス
SAO内で最多の攻撃回数を伴う、二刀流の最上級スキルだった。
迫り来るそれを俺は左手で持った刀でキリトの右手による攻撃を受け止め、左手による攻撃が繰り出さ
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