第六十七話
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対する俺は脇に携えたままの二本のカタナ。
「…カタナを二本もつるして、なんか意味でもあんのか?」
「まあね」
俺は本来二刀流剣術使いだからね。
「それにしても、キリトさんってもしかしてアーチャーのファンなんですか?」
シリカが決闘の場なのに、そんな疑問を口にする。
「くすくす。わたしもそう思ってキリト君に聞いたんだけど。彼、知らないそうよ?」
そう、アスナが答えた。
「アーチャーって何だよ!?聞かれても分からないんだよなぁ」
「アスナさんも出ている映画なんですが、本当に知らないんですか?」
「わーわーっ!キリト君、何でもないから!」
「映画?もしかして一年ほど前から作られ始めた映画の事か?」
映画と言う単語で正解を引き当てたキリト。
「そうですよ。アスナさん、かっこよかったんですから。今着ている白い防具もその映画のキャラ…」
「シリカ、それ以上はダメー!」
一生懸命シリカの口を押さえたアスナ。
そう言えば、今アスナが着ている防具ってセイバー防具のバリエーションだっけ?
SOS団がセイバーリリーって言っていたな。
確かにのフレアスカートの形が上から見るとユリ(リリー)に見えなくも無い。
「くそっ!マジか!見逃した…」
その映画公開後、映像結晶はコピーされて販売されたが、今は絶版だし、その映像結晶も何故かプレミアが付いて高額で取引されている。
その映像結晶は出演者全員には無償で送られてきた記憶がある。
「アスナさんも持っているはずですが…」
アスナのシリカを拘束する手に力が篭る。
シリカ…そろそろ口をマジで閉じないとアスナにやられるぞ…
「マジかっ!アスナ、後で絶対見せてくれよ!」
「うーうー、ダメ、恥ずかしいもの…」
「じゃあ、アイツに勝ったら見せてくれ。それくらいのご褒美はいいだろう?」
お前が吹っかけてきた喧嘩だがな。
「ああ、じゃあ安心。キリト君じゃ多分勝てないもの」
「な!?ぜってーぶっ倒すっ!」
まてまて、そう熱くなるなよ…
ジャリッ
キリトの石畳を踏みしめる音が聞こえる。
「それじゃ、はじめっ!」
どうにかアスナの拘束から逃れたシリカが決闘の開始を宣言する。
ルールは初撃決着。最初の一撃を入れたほうが勝ちだ。
キリトが先ず距離を詰め、右手に持った直刀を振り下ろす。
その一撃を俺は右手で抜いた刀を抜刀して弾き飛ばす。
「なっ!」
次に繰り出すはずの左での一撃を前に弾き飛ばされたキリトが驚愕の表情でこちらを睨む。
キリトの気配が変わった。
戦闘をするもののソレだ。
キリトは再度踏み込むように切り付
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