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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
二車 奏真T
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けでも少しびびってしまう。
「いいかよく聞けよ。玉依書記と会話できるのはなぁ、生徒会メンバーだけなんだよ。玉依書記のルックスかなりいいだろ、だから、慕ってる奴らも多くて、告白に行っては相手にされず一年に一回会話できただけで奇跡と言われる人なんだ。そんな人をお前は簡単に下の名前で呼ぶもんだからな。お前死ぬな、安心しろ骨は拾ってやるからよ」
「勝手に殺すな、俺は普通に生きたいんだ。今からでもなんとか公務員になれるよう努力してやる。」
初心に戻り決意を固くする。
「そういえば、聞くのは失礼だと思うがやっぱりお前他種族なのか?」
鬼塚の威圧は強いが悪い奴ではなさそうなので聞いてみる。
「いいや、でも、クウォーターだ。爺さんが鬼(オーガ)でな。」
「へぇー、やっぱりこの学校は他種族に関係してる人が多いんだな」
関心して言う。
「まあ、まとも喋ってくれる奴も少ないんだよな。ちゃんと流行の話についていけるよう努力してるのに誰も寄ってきてくれない何故だと思う。」
大抵の人がこいつのルックスに慣れていないようだ。まあ、普通に佇んでるだけでも鬼にしか見えない。声をかけられただけでも逃げ出してしまうだろう。
「面白そうな話をしてるね。あたしも仲間に入れてくれ。」
一人の女子生徒が話しかけてくる。
「ああ構わん。」
鬼塚が答える。
「ありがとう。あたしは浅桜 祢子。噂の騎士くんと同じ編入生だ。」
浅桜 祢子と名乗った女子生徒は、目は翡翠を思わせる緑色で、まだ、幼さが多く残る顔つきをしている。髪型は短髪のショートヘアーにアホ毛が飛び出している。背は小柄な感じのいわゆるスポーツ少女なのだろう。
「騎士じゃない。二車 奏真」
「よろしく。それで君は?」
「鬼塚 護だ。」
「二人ともよろしく。いやーはなしかけられそうなのがこのグループだけだったから困ってたんだよ。やっぱり、編入っていうのはきついね。あたし以外にもいっぱいいるのかなって希望を持ってたんだけど。」
浅桜に言われて辺りを見渡すと派閥というか仲のいいものは決まっているのを感じる。
「まあ、まだ登校初日だしね。」
「俺は入学してから事務的な会話しかされなかった。」
「鬼塚はもっと笑顔を見せれば人が寄ってくると思うな......多分」
同情したのか浅桜がフォローする。
「そ、そうか、ならこんな感じか?」
鬼塚は笑う。
クラスのどこから悲鳴が聞こえる。おそらく鬼塚と目が合ってしまったのだろう。近くにいる俺や浅桜も涙を浮かべていた。
「や、や、やっぱり自然体かな。うん、そうだよ。鬼塚は自然体が一番」
「おぅ、有難う。」
本人は気付かなかったようでなによりだ。
「浅桜は編入って聞いたが、一般試験なのか?」
「いやぁ、たまたま、異能であることが発覚しちゃってそのまま成り行きで入
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