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ひねくれ騎士(ナイト)の|生存報告《ライブレポート》
二車 奏真T
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どうしてこうなった。昨日に引き続きため息が出る。ため息つくと幸せが逃げていくというのはあながち間違っていないらしい。周りからはこんな視線を受けるのは何年ぶりだろう、自分は普通であることを決意したあの時からこんな目で見られたことなんてなかった。
「おい!」
ふと声がかけられる。
うつむいてた顔を上げるとそこには鬼がいた。
「ごめんなさい、ごめんなさい。だから食べないで」
条件反射で命乞いをしてしまった。
「あ、そのなんだ。そんな風に謝らんでくれ。やはり、初見のやつは厳しいな。とって食わねえから落ち着け。」
鬼?がなだめてくれる。
「落ち着いたか?」
「うん、ありがとう。」
鬼?は笑顔を浮かべ。
「俺は鬼塚 護だ。よろしく」
「二車 奏真。よろしく」
「知ってるよ噂の騎士さん。話によりゃ副会長でも勝てなかった相手を倒しちまったてな。」
「あれな、運が良かっただけだ。それに咲夜さんがいなかったら俺負けてたし。」
あたりから敵意の塊が強くなった気がする。それを察したかの鬼塚は聞いてくる。
「お前、玉依書記のこと下の名前で呼んでんのか?」
「いや、俺も初めは玉依先輩と呼んでたんだけど。成り行きで」
そうなのだ、今朝の会話の後、玉依先輩と呼んだら
「お姉と私どっち?」
嫌そうな顔をする。
「いや、あなたの方ですけど」
少ししてから思いついたように
「そうま、私のことお姉ちゃんって呼ぶ」
「なんでそうなるんですか。」
「そうま、私の弟」
と言い出した
「そうまの精霊、そうまのこと守ってって言ってる。だから、私はそうまを守る。だから、お姉ちゃん」
ボリュームのある胸を張り言ってきた。
「無理ですよ。そう呼べません。周りからだって変な目で見られますよ。」
「私もお姉のことお姉って呼んでるよ」
当たり前のように首をかしげる。
「玉依先輩たちは本当の姉妹だからでしょう。」
後ろを向き行こうとする。
「玉依先輩、玉依先輩」
自分のことではないように行ってしまう。
「.........お姉......ちゃん」
「どうしたのそうま?」
消え入りそうな声で呼んだのにそれを聞き取りすぐさまきた。
「でも、呼ぶのはやっぱり恥ずかしいので何かないですか?」
「名字で呼ばれるの好きじゃない。だから、咲夜でいい。お姉ちゃんでもいいよ」
本当の弟に向けるように微笑む。
「分かりましたなら、咲夜先輩で。」
「先輩......やだ。」
露骨に嫌がられる。
「じゃあ、咲夜さんで」
「まあまあ」
というわけで俺は玉依 咲夜のことを咲夜さんと呼ぶことになった。
「下の名前で呼べるとか、お前本当になんなんだ」
「何ってただの編入生だけど」
普通に答えると鬼塚は呆れたようにため息をつきいう。ため息するだ
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