暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第61話 魔人再来
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 とりあえず、その後ラプの長老から聞いた場所にユニコーンが生息していると言う情報を聞き、スー自身もすぐ案内出来るとの事だった。
 案内役をしてくれるスーと共に、一行は、ユニコーンのいる場所、先へと進んでいった。

「ふん! 折角スーを立派なレディとして教育をしてやろうとしたのに!」

 その道中の事、ランスは ぷんぷんとまだ怒っている様だ。
 スー自身も、志津香から直ぐに教えてもらった事で、簡単に男に気を許さない事、抱かれない事を守っている為、ランスの言葉に簡単に乗られたりしなかった。強引に行こうものなら、あっという間に 志津香の粘着地面にくっつけられてしまうのだ。 ランス相手に 何度も何度もしている為か 志津香の魔法はどんどん成長していっている。……ランスも喰らい続けていて、耐性が出来たか? と思えば それをも上回る粘着地面の粘着力だから、結局は殆ど抵抗が出来ないのである。

「ツマリ、ユーリニモ、トイウワケカ? シヅカ」
「ん? 何の事?」
「ンー シヅカ、オトコニハ、簡単ニ ダカレルナ。ト、イッテイタ。ダカラ、ユーリモ。 ソレニ、チョーローモ、確カ イッテイタヨウナ……忘レタケド」
「……っっ!! と、当然よ。それに、スーは女の子なんだから、そんな事 簡単に言わない事。……判った?」
「スー、ワカッタ」
「よしっ」

 志津香は、やや慌てていたが……、スーはしっかり頷いたのを見て、ほっと胸をなでおろした。

 その後、志津香はスーの頭をそっと撫でる。スーは、初めこそびっくりしていたが、撫でられる事は初めてであり、気持ちいいのか 気持ちよさそうに目を細めていた。

「ふん! あんなガキに抱かれるなどとはオレ様が許さんわ! まずは、オレ様との教育を受講するのだー!!」
「粘着地面」
「んがっ」

 ランスは、諦めず襲おうとするが……、それを志津香はさせない。
 普段のランスであれば、ランス・欲求メーターが振り切っているのは目に見えており、今よりも もっと面倒くさい事になるんだが、今は違うのだ。傍でやり取りを見ていたユーリはと言うと。

「はぁ……、昨日も面倒だったけど、ちゃんとかけてて良かったな」

 ため息を吐いていた。
 あの性欲魔が、そこまで強引ではないのは勿論ユーリがかけた幻覚魔法のおかげなのであり、ハンティには感謝してもしきれないのである。……ランスは別の様だが 当然ながら抱く行為と言うのは、体力が少なからず減ってしまい、所構わずしてたら、はっきり言って危ないのだ。

 だけど、これは 視て覚えた魔法であり、年季が立っている訳でもないから……、正直結構疲れる、とも思っていた。

「ぐむむむ……、おい、シィル!!」
「は、はい! ランス様!!」
「ええい! さっさとこれを外せ
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