第3章 リーザス陥落
第61話 魔人再来
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ベルが高ければ高いほど、そんな簡単にあがりはしない。
が、幸福きゃんきゃんの持つ経験値は、それをも可能にしてしまう。そんな女の子モンスター、狙う事はあっても助けたり……、ましてや仲間にするなんて考えられないのだ。
だけど、ユーリは違ったんだ。
志津香は、向こうへと歩いていくユーリの方に向いた。
「まぁ…ユーリだしね」
「うん」
2人はそれだけで何処か納得していた。
――彼だから。彼は優しいから。
それ以外に理由は要らないと、志津香もかなみも想っていた。
「ん……くぅ………」
「がはは! やわやわ〜!」
フラッパ草の独特の匂いに酔いしれてユニコーンは、冷静に考えが出来ずに転がっている。云わば、なすがまま……。ランスは、至るところにフラッパ草を擦りつける。すると、彼女の秘部からポツリポツリと蜜が煽れ出てくる。
「は、はぅ……、ひ、ひっ……くっ……ぅ、ぅん……っ」
「がはは! なかなか蜜が出ないなぁ? やはり ここはオレ様が一発やってやるか」
「だ、ダメですよ。ランス様。そんな事をすると、人間が混じってしまうと、ユニコーンの神聖性が無くなってしまって、効果が得られなくなってしまいますっ!」
「それに、人間のせ……、人間のそれは毒じゃないっ! そんな可哀相な事赦さないわよっ!!」
シィルとかなみがランスを止めた。
流石のランスも、レイラが助からなくなってしまっては意味も無いし、こんな可愛いユニコーンを死なせてしまうのは忍び無さ過ぎると言う事で。
「ちっ、つまらん!」
やりたい!!と言う表情は伝わってくる程してるが……、兎も角諦めた様だ。フラッパ草で、イジメる行為はやめなかった様だけど。時間が掛かった様だが、一定量の蜜を集める事は出来た様だった。
湖から少し離れた所で、ユーリは空を眺めていた。
相当深い森だが、その木々の間から、薄らとだが、空を見る事は出来る。
――……この戦争は一体何処へ向かっている……のだろうか?
ユーリは、それを考えていた。これまでであまり、考えてる時間は無かった
考える事よりもすべき事が多かったからだ。
敵側には魔人がいる。
人間よりも圧倒的な力を持っている魔人が……、それも少なくとも2人か、それ以上だ。
「(……アイゼルは、首謀者と言った感じはしない)」
これまでに出会った魔人は、サテラとアイゼル。
2人とも、色んな意味で厄介な相手だが裏で暗躍し、何かを成そうとしている様な動きは見られない。2人とも、ついでだから、やりたい事をやる。と言った感じだった。
アイゼルは、だからこそ自分の目に適った女戦士を手中においたりしている。
サテラは……、その言動からよく判る
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