暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第61話 魔人再来
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らユニコーンに向かっていった。

「やれやれ……。まぁ こればかりは、な。人命がかかってるんだ。……悪いな。ユニコーン。少しだけでいい。我慢、してくれないか」

 ユーリは比較的、ユニコーンの傍に居たから、申し訳なさそうに謝ると、頭……、額を軽くひと撫でした。

「あっ……ぅ……」

 ユニコーンは、男に触れられた、と言うのに 驚く事なく そして表情も少しだけど綻んでいた。

「ちょっと!!」
「いたっ!? な、なんだよ」

 志津香の肘鉄を脇に喰らい、思わずむせてしまった。志津香はと言うと、じろりと睨んだあと。

「まさか、見てるつもりじゃないでしょうね……?」

 ユーリを射抜くかの様に、睨みつける。
 蜜を取る為に必要な事、すべき事は志津香も判っている。正直、相手はモンスターに分類するものだとしても、女の子同士でそんな事する趣味は無い。だけど、不本意だけどランスがいるから大丈夫なのだ。だから、ユーリはいなくても大丈夫なのだ。

「ユーリさん……」

 かなみも、何処か嫌そうに悲しそうにユーリを見ていた。ユーリは、2人の方を見てため息を吐くと。

「はいはい。……見てるつもりなんか、毛頭ないっていうか、ただ、オレは謝ってただけじゃないか」

 ユーリは、片手をあげて、ひらひらとさせると、後ろへと引っ込んでいった。ミリは、ショウを鑑賞したい!とかなんとかと言う事で、ここに残る。志津香とかなみは、ランスがやり過ぎる事を阻止!する為に一応ここにいる。フェリスは、興味ない。と言わんばかりにユーリについていった。一応ユーリが彼女を召喚したから、主従関係の観点で、ユーリの傍にいる義務がある様だから。

「ぁ……」

 ユニコーンは、これからされる事を判っているのか、判らないのか……。ただただ、名残惜しそうにユーリの方を見ていた。ランスはもう草を使っているのだけど、最後の最後、正気でいられる瞬間まで……。


「はぁ……、アイツって、ほんとどーして……」

 志津香は何処か、複雑そうで、色んな意味で複雑そうに見ていた。ユニコーンが見つめる先が、あのユーリだと判っていたから。

「ユーリさんって、本当に優しいから。……ヒトミちゃんを見てると、ほんとに……。だから、ユニコーンも……」
「まぁ、それはそうよね」

 かなみの言葉には志津香も素直に頷いた。

 ヒトミ……、彼女は元々は女の子モンスターだ。

 それも、超がつく程の希少種である《幸福きゃんきゃん》だ。恐らくは ユニコーンと同等かそれ以上。一度狩ることが出来れば その強さ、分相応の経験値を得る事が出来る。それは、どれだけのレベルを持っていても、才能限界値の上限に達していない限り、関係ない。

 レベルと言うのは、その者のレ
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