第3章 リーザス陥落
第61話 魔人再来
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!!! ヤメヤメヤメヤメっっ!!!!」
高速で揺すられた頭は、物凄く脳が揺れる。オヤジは気持ち悪くなり、げぇーっと吐いてしまっていた。
「うげっ! 汚っ!! コラ、サテラは 格好悪いのも、汚い物も嫌いなんだ! 次やると殺すからな。さっさと言え。ランスのバカがその武具を持ってるんだな?」
「おおおおおううううう、そそそ、そうだそうだ! や、やめてくれれれ!!!」
イシスはずっと、揺すっているから、物凄く話しづらそうだ。
「はは。アイツだったか。よし判った。イシス、シーザー行くぞ。そんな汚いのは廃棄てて」
「……」
イシスはゆっくりと頷くと、オヤジをぽいっ!と放った。軽く放ったつもり……、っぽいが、ガーディアンの力は人間のそれとは比べ物にならない。
ばきばき! どがぁぁぁ!!!
「ぎぇぇぇぇ!!!」
オヤジは、思い切り吹き飛んでいった。木で出来た家の壁を突き破り……、外へと。
「さぁ、行くぞ。目的は目の前だ」
「ハ!」
「………」
シーザーとイシス、サテラ。現時点で最悪の相手に、確信されてしまった。いや アイゼルにバレた時点で、最早手遅れと言っていいだろう。
――……万を持して、魔人の魔の手が……直ぐ傍まで迫ってきた。
「……そ、それに アイツもいる筈だ。今度は……っ!」
サテラは、ぐっと力を入れた。あの時、辛酸を嘗めさせられた相手を思い描きながら……。
「サテラサマ? 顔ガアカイデス。ダイジョウブデスカ?」
シーザーが、サテラの顔を覗き込みながらそう聞いていた。サテラの顔は、シーザー達、ガーディアンにも判る程、赤く染まっていた。
「なな、何でもないっ!! さ、さっさと行くぞ! アイツがいる場所を突き止めるんだ!」
「ハイ」
暗雲立ち込めるこの戦争。
暗雲は、本当にいろんな意味で……、ユーリ達を待っていたのだった。
〜モンスター紹介〜
□ ユニコーン
聖女の子モンスターに分類されていると言われている希少種の女の子モンスター。
ユニコーンが出す蜜を、投与すれば催眠、洗脳、等の異常をたちまち治す効力がある。
……ただし、人間が接触するには乙女で無ければならず、捕まえた後邪な男の精が触れてしまうと、蜜の効力も無くなってしまう。
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