Fate/stay night
1125話
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しも、キャスターも一緒に相手にするとなると厄介よ』
『だろうな。けど、折角ここまで来たんだ。せめてアサシンがどんな強さを持っているのか……それを見るくらいの事はしてもいいんじゃないのか? この先戦う時の事を思えば、向こうの強さは知っておきたい』
『……分かったわ。けど、一戦交えたらすぐに退くわよ。こっちも複数のサーヴァントがいるならともかく、こっちにいるのはアークエネミーだけだし、向こうはアサシンとキャスターのマスター2人もいる筈なんだから』
『だろうな』
凛の台詞にちょっと違和感があったが、それが何なのかは分からないままなので取りあえずそう答える。
『それで、凛。このアサシンの能力は?』
『筋力C、耐久E、敏捷A+、魔力E、幸運A、宝具は……不明、ね』
不明? その言葉に疑問を持つが、ともあれ速度特化型のサーヴァントらしい。
いや、アサシンらしいと言えば、らしいのか?
とにかく、こっちの戦力は俺と凛の2人。それに比べると、向こうの戦力はアサシン、キャスター、そのマスターが2人。
けど今この状況であれば、こっちの戦力は俺と凛。そして向こうはアサシン。
これなら有利に戦える筈!
『凛、援護を。幸いここは山門の前で狭い。あの長い刀も十分に活かすのは難しいだろう』
『ええ、油断しないでね』
短く言葉を交わした後で1歩前に出る。
「おや、やるのかな? 私としては歓迎だが。この山門を通るには私を倒して行くしかないのだから」
「だろうな。……お前の仲間がやって来る前にここで決めさせて貰おう」
拳を構え、アサシンと向き合う。
それを見て、向こうもまた長い刀……長刀を構える。
「では、改めて……アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎。参る!」
そう告げると共に、こちらへと向かって長刀を振るってくる。
現在俺がいるのは、山門の前にある踊り場とでも表現すべき場所。
その狭い場所なだけに、あの長刀は使いにくい筈。
そう思って戦いを挑んだのだが、まさか……
「自分から真名を告げるとは……なっ!」
アサシンの懐へと潜り込むべく、地面を蹴って前へと出る。
俺の場合は戦闘方法が格闘である以上、相手の武器がなんであれ前に出るしかない。
だが、このアサシン……佐々木小次郎の場合は、敏捷が俺とそう大差ない。
不幸中の幸いだったのは、ここが山門の前にある踊り場だという事か。
おかげで敏捷はライダーやランサーとの戦闘の時程に重要ではない。
こちらにの首を刎ねるかのように長刀の刃が首へと迫る。
けど、その長刀だ。懐に入り込まれれば、それこそ何も出来ないだろう。
そう判断し、長刀の刃が届く寸前に姿勢を低くし、地を這うような体勢になったところで……ゾクリとし
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