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英雄は誰がために立つ
Life17 再会の野良猫
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常に強い。修羅場もいくつか乗り越えてより強固となっているため、1人の問題は全員の問題として捉えてる傾向となり感情の起伏も激しくなっていた。
 因みに先程から彼らは背中の上に展開されている結界の中に居る為、念話に近い会話で議論・・・・・・と言うよりうっぷんを晴らすように荒れていた。

 『報告だけで聞いていたけれど、その娘はそんなに強かったのかしら、リアス?』

 そんな時、あくまで情報でしか知らないソーナがモードについて尋ねた。

 『・・・・・・・・・まぁ、それなりには強いと思うけど・・・』
 『ふむ・・・ゼノヴィアさんは如何でしょう?』
 『え、あ・・・・・・まぁ、強いですよ。実際にグレイフィア殿と渡り合っていた敵を退けましたし、私も苦戦していた敵をも一蹴しましたからね。“あの日”から残りの大半はあの人の指導の下で稽古付けて貰ったりしましたが、私など足元にも及ばない位の手練れでしたよ』
 『・・・・・・ッ!?』

 ゼノヴィアの感想にソーナはなるほどと呟き、興味を持っている様だった。
 それに比べてリアス達は、自分を追いつめた相手を褒める必要なんて無いんじゃないかと露骨に或いは分かりにくいようにと別々だが、全員ムッとした。

 『そこまで褒める程だったかしら?』

 その全員を代表して主人であるリアスが嫌味のように、ゼノヴィアの感想を批評する。
 残念ながら嫌味を言い付けたい相手のモードは此処には居ない上、所詮は負け犬たちの遠吠えと、恐らく彼女は気にしないだろう。
 しかしゼノヴィアはそんな仲間の気持ちにも気づかずに続ける。

 『それ程だよ、部長。それに士郎さん曰く――――剣士としては何もかもすべてがモードの方が格上であり、もし真剣の殺し合いになって剣技のみ(・・)と言う状況に追い込まれれば、良くても時間稼ぎ程度で最後までやれば殺されるのは確実に自分である――――だろうといっていたよ・・・』
 『士郎君がそこまで褒めるとは、実力は確かなようですね?会長』
 『ええ・・・』
 『・・・・・・・・・・・・・・・!』

 如何いう意味で興味を示しているかは謎だが、モードに対するソーナの興味心は深くなっていた。
 もしかすれば自らの眷属に誘おうと考えているのかもしれない。
 そして矢張りまた、リアス達はムッとしていた。
 彼らからすれば士郎は既に頼れる存在になっていた。
 そんな人間が、自分達に気に入る事の出来ない存在を高評価するのが面白くない様だ。
 因みに、ゼノヴィアを追い詰めたことに腹を立ててモードに詰め寄った彼らとの仲裁をしたのが士郎であり、その時もモードを庇っていたのも快く思ってはいなかった。
 まぁ実際には、やり過ぎだと士郎はモードを注意していたのだが、彼らには自分たちの都合のいいよ
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