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リリなのinボクらの太陽サーガ
激戦
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元で無数の火球が発生。ファーヴニルの翼の耐久度を着々と削り取っていき、切断できるかもしれない程脆くなった所を見計らって…………ディバインバスター・ダークを発射!!

GYAAAAAAAAAA!!!!

直後、ファーヴニルの唸り声が悲鳴の如く響き渡る。文字通り片方の翼をもぎ取られた事で、飛行のバランスが乱れてファーヴニルの軌道が大きくふらつきだす。更に追い討ちをかけるように反対側でもモビーディックの人達が右翼の切断に成功し、浮遊するための器官を失ったファーヴニルは血を吹き出しながら海面へ落下し……上に立ち昇る滝の如く物凄い水しぶきを上げて墜落する。あれほど巨大な質量が海に落下したという事は、そのせいで陸に向かって発生してしまう津波の心配もしたくなるが……それよりもファーヴニルを撃ち落とす程弱体化させた事に私達は喜びを隠せずにいた。

「やったか!?」

「クロノ君、それやってないフラグやから言わんといて」

「でもファーヴニルを弱らせたのは事実だよね!?」

「……まあ、確かにその通りやろうな。でもな……やっぱりおかしい。どうしてこんなに物事がうまく働く……? さっきクロノ君が言っとったように、違和感がバリバリや……」

「だが何にせよ、しばらくの間ファーヴニルの動きを止める事には成功した。今の内に封印方法などの対策を講じて――――」

「……ッ? 待って!? 皆、ファーヴニルの様子が!!」

突如、焦ったようにシャマルさんが声を上げる。何が起きたのか私達も確認した直後、さっきまで高揚していた気持ちが冷水をかけられたように一気に引っ込んだ。

ファーヴニルの背中のレアメタルの角が光り、海面でさっき切断された腕や翼の根本と、本体の切断面、及びラジエルが付けた全身のあらゆる傷跡を海水が覆い、傷口同士が引き寄せ合っていた。そこからまるで時間が逆再生しているかのように、本体の切断面と腕、翼、ラジエル主砲で開いた傷口などがくっついて縫合していき、元通りの姿に戻る……いや、それだけでは済まない。私達が防具やバリアジャケットを着けるみたいに、ファーヴニルも全身を海水でコーティングし、傷の無い状態以上に防御力を上げようとしているのだ。

「ば、馬鹿な……こんな方法で自己再生するとは!?」

「もしや危機的状態に陥った事で、新しい耐性を得たと言うの!? とにかくあの再生速度だと瞬く間に全部回復してしまうわ!」

「そうか……そういうことやったんか! 私とした事が、うかつにも懸念し忘れとった……! そもそもファーヴニルがあれだけの巨体になったのは、次元空間の魔力を吸収して糧としたからやのに!」

「ど、どういう事なの、はやてちゃん!?」

「つまりな……大量に魔法攻撃を受けたら、ファーヴニルの成長を促してしまうんよ。今回
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