第二章
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「どうしてここにいるの?」
「いや、たまたまここまで遊びに来ていたんだ」
「それだけなんだ」
「うん、皆と遊び終えて何もすることがなくて」
それで、というのです。
「ここまで散歩してきたんだ」
「そうなんだ」
「そうだよ、それでピグリンはどうしてここにいるの?」
「ここに新しい畑を作るつもりなんだ」
それで来たとです、ピグリンはピーターに答えました。
「それで来たんだ」
「じゃあ今から畑作るんだ」
「いや、これからだよ」
「あっ、そうなんだ」
「一応鍬は持って来たけれどね」
それでもというのです。
「それはまだだよ」
「そうなんだね」
「ただね」
ここで、でした。ピグリンは首を傾げさせてです。そのうえでピーターに言いました。
「果たして何を耕そうかね」
「そのことを考えてるんだ」
「うん、弟妹達が皆お腹を空かせてるからね」
「ピグリンって弟妹達は多いからね」
「お父さんとお母さんは市場でお店やっててね」
「ピグリンは畑を耕してね」
「そうしているけれどね」
それでもなのです。
「沢山いて皆一杯食べるから」
「今の畑だとだね」
「足りないんだ、だから皆に好き嫌いなく全部食べろとも言ったよ」
「食べればそれだけお腹に溜まるからね」
「嫌いなものでもね」
食べものは食べものです、だからです。
「それでもだね」
「それで皆に言ったんだ」
「いいと思うよ。僕だって人参とか蕪以外にね」
「それ以外に?」
「その葉も食べるからね」
人参や蕪のそれもというのです。
「ああした場所も美味しいからね」
「あっ、あそこ食べられるんだ」
ピグリンはピーターのお話を聞いて少しびっくりして言いました。
「お野菜の葉って」
「うん、 人参とか蕪とかのね」
「そうだったんだ」
「そうだよ、知らなかったの?」
「実はね」
「食べられてそれで結構美味しいんだよ」
「そうなんだ」
ピグリンは驚きながらもです、ピーターのお話を聞きました。
「ああしたのも食べられるんだ」
「今まで捨ててたんだ」
「実はね」
「それがね、食べられるんだ」
「そうなんだ」
「美味しいよ。それと美味しいっていえばね」
ピーターはピグリンにさらにお話します。
「最近僕も家族の皆もお豆食べてるんだ」
「お豆?」
「大豆ね、それも食べてるよ」
「市場で売ってるね、そういえば」
「あれも美味しいよ、それにね」
そのお豆についてです、ピーターはピグリンにさらにお話しました。
「お腹にもたまるし」
「満腹になるんだ」
「そうだよ、それは畑のあぜ道でも出来るから」
「畑以外の場所にも」
「出来るよ。あとピグリン麦畑持ってるけれど」
ピーターはピグリンのこのことにもお話しました
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