第三十三話 上村中尉!ディオラマも芸術だ!!その十六
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「夢のDT卒業」
「その日への備えは忘れていないぜ」
「さあ、その時は何時になるか」
「相手は誰か」
「波多野結衣さんみたいな人がいいな」
「あの人凄いよな」
そうした女優さんの中でも特にというのだ。
「細身でいて凄いエロさだよな」
「見ているだけで告白してしたくなるぜ」
当然『普通の』告白ではない。
「それからベッドに入って」
「後は朝まで寝ずに休まずにな」
「もうお願いしたいで」
「そう思うよな」
「だからああした人とな」
「お知り合いになりたいぜ」
ご本人でなくともというのだ。
「まあとにかくな」
「今はお金貯めてるぜ」
「その日の為に!」
「DT卒業の為に!」
「いなかっぺ大将が何だ!」
「重婚とかねえだろ!」
衝撃の結末である、何しろ犯罪だ。
「というかあいついい目見過ぎだろ!」
「何だよあのラスト!」
「毎回一回は赤褌一丁になって踊りやがって!」
「最初小柄でもきりっとしてた顔だったんだぞ!」
連載初期はそうであった、実際に。
「それがああなってな」
「俺達なんか最初からこうなのにな」
「あれは凄かったな」
「全くだぜ」
「まあ戦いは終わったし」
「帰るか」
ようやく静かになる二人だった、そして。
地中からドリルモグラを出してだ、それに乗り込みながら観衆達に言った。
「アイシャルリターン!」
「再見!」
「うるせえ」
これが観衆の返事だった。
「もう来るな!」
「二度と姫路城に来るな!」
「とっとと出て行け!」
「そのまま消えろ!」
「へっ、言われずともな」
「さっさと消えてやるぜ」
二人はいつもの様に罵声に悪態で返す。
「それじゃあな」
「ここはさっさと帰ってやるぜ」
「それで写真集とDVDだ」
「芸術鑑賞だぜ」
こう言ってドリルモグラを地中に進ませて去った、尚このマシンは戦いの中で役に立ったことはまだない。
姫路城での戦いは終わった。だが二人の戦いはまだ続く。打ち切りまで戦えジャスティスカイザー、負けるなジャスティスカイザー!
第三十三話 完
2015・6・12
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