『哀しみ』
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さっき迄とは少し違う君が居た。
少し、哀しそうな、動揺してるかのような表情のまま言うんだ...
『そうなんだ...
僕は、此の深黒の片翼を剥ぎ取ってしまえば、カナシミを知ることが出来るのかな?』
僕は胸のもっと奥の方を抉られたかのように痛かった。
君のイタミを無くしてあげたかった。
身代わりになろう。
立場を交替しよう。
咄嗟に、そう想ったんだ。
『じゃあ僕が其の深黒の片翼を受け継ぐよ。』
僕はまだこのとき、大事なモノを手放すことに気付きもしなかった。
ただ、目の前にいる君に、大事なことを知って欲しかった...
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