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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第7章 第5次イセルローン攻略戦へ 前哨戦 後編 
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にもなっているので横幅、縦幅ともに2人の大人の人間が入っても十分な広さがあったものの装甲服を着用しているため少し狭かったが、先頭を行くコール少尉が出口につくと冷静に
「フラッシュパン行きます。」
と言ってきたので
「行け!」
と命令すると、少尉はフラッシュパンを合計3発艦橋に投げ込んだ。
爆発と同時に、一気に穴倉から出る。
出た瞬間が一番危険だ。
第4小隊が出るまでに10秒もかからなかった。
私が出るころには第4小隊が艦橋での強烈ながら短時間の白兵戦を制して敵の艦長を捕虜にした直後であった。
私はコール少尉によって後ろ手にされ縛られたまだ30代前半そうなの艦長に帝国語で
「あなたは、捕虜だ。
ここから先は、我々の指示に従っていただきたい。」
その艦長は
「黙れ、反乱軍。貴様らの指示なんかに従うか。」
私はすかさず
「いや、従っていただこう。
もし、ここで貴官が逆らっても、かなう相手ではない。
我々はローゼンリッターだ。
どんなことでもさせていただく。
それでもよろしいなら、何とでもおっしゃいなさい。」
艦長の顔面が蒼白になる。
ここで、帝国軍のローゼンリッターの誹謗宣伝が裏目に出た。
というのも、帝国軍はローゼンリッターを裏切り者集団として糾弾し、さらにはローゼンリッターによる虐殺事件などありもしない事件をでっち上げては我々を誹謗中傷し、ローゼンリッターの捕虜になれば虐殺・虐待が待っていると宣伝することで、帝国軍兵士がローゼンリッターを見ても降伏の道を閉ざし、死ぬまで戦わせようとしていたのであった。
しかし、目の前にいる艦長は手を縛られ抵抗も、逃亡も何もできない状態だ。
彼は我々の態度を見て虐殺が嘘であるということに賭けたのであろうか、それとも自暴自棄になったのかわからないが、「降伏する。」
と一言つぶやき頭を垂れた。
そして、私はナターシャ少佐に任務完了を報告し、周囲でいまだにあの損害を双方に出させないように戦っていた駆逐艦やスパルタニアン等の戦闘部隊を集結させた。
私はこの艦長にこの帝国軍哨戒隊の全体降伏を命令させた。
彼はそれを実行し、我々は結果として敵の宇宙空母1隻、駆逐艦4隻をほぼ無傷の状態で拿捕した。
攻略軍総司令部に任務完了と現状を伝えたところ総司令部第2部(情報部)が士官捕虜を全員連れてくるように言われた。
その後、拿捕した艦艇を回収しに同盟軍の工作艦5隻がやってきてそれらを回収して去って行った。
私たちも、行と同じように「ケベック3号」に士官捕虜を随伴して攻略軍と合流するために帰途に就いた。
私はその途中で一人の士官の尋問を担当した。尋問といっても、ちょっとした世間話を交えながらの話であったが。
というのも、尋問術は相手に真意を探られた時点で負けであるので、当然世間話はカモフ
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