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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第7章 第5次イセルローン攻略戦へ 前哨戦 後編 
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で死んでたまるか。
必ず、任務を遂行する。そして、イゼルローン攻略戦をローゼンリッターの手で勝利に導こう。
Go for broke!(当たって砕けろ!)」
この「Go for broke!」はまだ人類が地球にいて、地球というちっぽけな中で戦争をしていたときに我々のような政治的にも人種的にもしいたげられた「日系2世」の人たちで作られた「第442連隊戦闘団」という古代アメリカの部隊で作られた用語だ。
当時は、肌の色で差別があったらしく彼らは第2次世界大戦という大規模な戦争が起きたとき、人種差別と敵性国民(当時第2次世界大戦という戦争では日本という国とアメリカは戦っていたため)として強制収容所に入れられていたらしい。
そんな彼らが、自らの立場を確立するために自ら志願し、自ら戦地に立ち、自ら殊勲をあげた。しかし、戦死率は尋常じゃなくらい高く、何度も戦力として崩壊しそうになったらしい。
それでも、彼らは自分の子孫の繁栄を願ってひたすら戦い続けその甲斐あって日系人たちはアメリカ社会でその立場を確立した。
まさに、ローゼンリッター連隊はその血筋を受け継いでいた。
「敵性国民」、「差別」そんな虚構を拭い去るために我々は戦っている。
そういったこともあって連隊設立当初は別の連隊ナンバーであったローゼンリッター連隊は「442」を自らの連隊ナンバーにし、その宿命を自らに課した。
ナターシャ少佐が
「突入まであと10秒!」
衝撃に備える。
少佐は「突入!」
ゴン!
ウィーンと突入口を開くために超高温溶解棒が敵艦の壁を打ち破る。
突入口がレッドからグリーンになり
少佐から
「幸運を祈る。」
と言われる。
私は立ち上がり
「行こう!」
突入用扉を思いっきりあける。

侵入したのはE-22ブロック。
艦橋まではE→F→Gの3ブロックを突破することになる。
私は
「第2,3小隊はFブロックまでの制圧と撤退路の確保、維持。第1、機関銃小隊はFブロックの制圧、維持およびFからGブロック攻撃時の敵部隊の陽動。第4,5小隊はGブロックおよび艦橋の制圧。
出撃前のブリーティングの通りだ!いくぞ!」
小隊長たちは
「了解!」
と元気よく返事をして前進を開始する。
敵艦内では帝国語で警報が叫ばれ、アラームが鳴り響き緊張状態になっていた。
我々は攻撃型縦陣形で突入する。私はその先端で突っ走る。
Eブロックが終わる直前で目の前にバリケードが見える。
そのバリケード越しに帝国軍の乗組員がライフルを連射してくる。
しかし、彼らが持っていたのは小口径ビームライフルだったので我々が着用している装甲服は貫通できない。
バリケードまであと2mのところでステップを踏んでライフルをやみくもに乱射する帝国軍の軍曹を左肩から下に向けて思いっきり切り落と
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