第7章 第5次イセルローン攻略戦へ 前哨戦 後編
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り替えし方法を考えている。
彼はその年で29歳の若手と言われれば若手、古参兵と言われれば古参兵の強者である。ローゼンリッター連隊特に第3中隊は30歳未満の隊員が8割を占める。残りの2割も35にはいっていない隊員だ。
といっても私自身まだ19歳の若造であったが。
イゼルローン回廊侵入2日前
哨戒飛行に出ていた第9艦隊の第100空母打撃群第1偵察小隊がイゼルローン回廊入口手前A-22ブロック宙域で消息を絶った。
1個小隊丸ごとの消滅であった。
この報告を受けた攻略軍総司令部は第9艦隊に周囲への索敵行動を命じた。
同時に陸戦隊特に我々総司令部に所属する部隊に以下のような命令が下った
「敵艦艇発見の場合は、それを拿捕せよ。」
実は帝国軍の艦艇は撃沈されると、簡易ながら短調で長距離まで届き、さらにその艦艇独自の信号を発するため帝国軍に、今ここで敵艦艇を撃沈すれば同盟軍接近を知らせるも同然になってしまうのだ。
せっかく先鋒の第2艦隊の第10特殊電子戦任務隊が行っている妨害電波工作作戦と偽装工作がすべて水泡に帰すため、これは絶対条件であった。
ただ、彼らのおかげで帝国軍の救難信号や複雑な暗号命令文、通常会話はすべて遮断されもし仮にその艦艇が発信してもイゼルローン要塞はそれを受信できない。警戒衛星群も同様である。しかし、その帝国軍艦艇が撃沈されたときに発する信号は遮断することができないという欠点があったのも事実であった。
かくして、第9艦隊から20にも及ぶ空戦飛行小隊や偵察飛行小隊が索敵行動に出た。
そして、ローゼンリッター連隊第3中隊と特殊作戦コマンド、第125特殊強襲揚陸白兵戦連隊第4中隊はいつ出撃命令が下ってもいいようにそれぞれ付属する強襲揚陸群の艦艇へ移動した。
今回我々ローゼンリッター連隊は連隊指揮下の第442強襲揚陸隊(ローゼンリッター連隊拡張時に改編、改名)の艦艇ではなく、攻略軍直轄部隊の一つの第1強襲揚陸隊の強襲揚陸艦「ケベック3号」に乗船した。
特殊作戦コマンド、第125特殊強襲揚陸白兵戦連隊も第1強襲揚陸隊の艦艇にそれぞれ乗船した。
ケベック3号には私と士官学校同期のナセル・ガルシア中尉が航宙長を務めていた。
ナセル中尉とは士官学校で親友であり、ステファンとの共通の友人でもある。
艦橋に入ったときナセルが
「おう!久しぶりだな。
何を間違ったか、航宙長になっちまったぜ。」
と笑いながら迎えてくれた。
そう、彼は実は士官学校在籍時の主専攻は航宙科ではなく後方支援科であった。
私は士官学校では白兵陸戦科であったが、副専攻でとっていた後方支援科で彼と知り合った。
後方支援科の授業で「宇宙艦艇への補給計画立案」の授業を受け持っていた少佐が適当な人で
「こことここを読めばテストの点数は大丈夫だから。 じゃ。
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