第7章 第5次イセルローン攻略戦へ 前哨戦 後編
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わせを行うようである。
ブルームハルト大尉(4月29日昇進)は小型強襲機によるミサイル基地の制圧にかかるそうで、本人いわく
「ただの1個中隊じゃ下されない命令がローゼンリッターになると下されるってありかよ。
俺たちだって不死身じゃないんだぜ。」
と笑いながら話していた。
本当は自信がみなぎってるくせに…なんて思ってしまう。
ただ、ローゼンリッターがかなり無茶な作戦に無理やり従事させられているのは事実である。
かなり前の戦闘ではある衛星を制圧するのにローゼンリッター連隊だけで行かされ、結果連隊の4割が戦死する大損害を受けるも、その衛星に駐留していた艦隊を地上で補足、砲撃で撃滅したそうである。
まあ、このときの連隊長はかの有名なカール・フォン・シュトックハウゼン大佐(退役時少将)で、あの人は今でこそ温和なおじいさんという感じだが、現役時代は普通に将官に向かって暴言を吐くし、喧嘩をするし、で上からの睨めつけられ方は尋常じゃなかったそうである。
しかし、当時少尉だったシェーンコップ中佐や当時大尉だったヴァーンシェッフェ大佐曰く
「無茶を無茶とも言わない指揮官だったが、最高の白兵戦技の持ち主で必ず危険が伴う作戦には自らトマホークを持って前線に行っていた。」そうだ。
それでも、連隊の4割が戦死するような戦いはそもそもの作戦がまずかった。
それは連隊規模のものではなく将官たちの間で立案されるレベルでのまずさ だ。
もしかしたら、ほかの部隊の弾除けにされてるんじゃないかとか、上層部は我々をただの政治宣伝部隊にしてるのではないか?(まあ、事実そうであったが)
などの疑問、不安が我々を今日まで強くしてきたといってもよかった。
リンツ大尉は敵の駐留艦隊基地本体をたたきに行くそうである。
「久々のパラシュート降下だ。楽しみだ。」
何とも楽しそうだった。
一方でシェーンコップ中佐は全然乗り気ではなかったが。
というのも中佐は連隊本部で敵の駐留即応艦隊を牽制または撃破するために前線にいる砲撃観測小隊の報告から敵艦隊に砲撃指揮を行わなくてはいけなかった。
「久々の大規模地上戦なのに、面白みに欠ける。」
と終始顔をしかめていた。
まあ、とにもかくにもローゼンリッター連隊内は活気付いていた。
一方、わが第3中隊は緊張感が作戦前だからであろうか中隊全体を覆っている。
第1小隊長 ユースフ・シュタイン少尉も毎日のように自分のトマホークを研いでる。いつもなら、しないことを人間は緊張してるとしてしまう。
単純な生き物である。
そんな単純な生き物が複雑極まりない兵器を操り、殺しあうっていうのもなかなかおかしな話である。
ベテラン下士官のコール・シューベルト軍曹は最後の突入訓練でライフル射撃でドロップアウトを食らったことでずーとライフル射撃への切
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