暁 〜小説投稿サイト〜
『堕天使と人間』
『出逢い』

[2]次話


君に出逢ったのは、僕が絶望の淵から堕ちそうになった時。

君の深黒の翼が美しく尊く想えた。

君に惹かれた、一瞬で。

そして、僕は君に尋ねていた。

『君の其の背に生えてる深黒の片翼は、誰の為のもの?
何を犠牲にして君は其れを得たの?』


君が人間じゃないことくらい解る。

其れでも、怖くなんて無かった。

君は、其の翼を大きく翔かせ、淡々と応えた。

『此は、生まれた時から在ったんだ。
犠牲になったのはきっと僕の大切な人達。』


きっと、誰にも解り得ないものを君も抱え、背負い続けてるんだ。

僕は、君の為に何かしたいと想った。
でも、きっと何も役に立てない。

其れでも、君と、今のこんな僕が出逢うなんて、何か意味が在る筈だと...



[2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ