Fate/stay night
1124話
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来られる訳がないでしょ。来れば酷い目に合うのは確定なんだし」
起点を消しながら告げる凛に、確かにと頷く。
実際、今日あのワカメが来ていれば、衛宮がいようがいまいが、その命を奪う……というところまではいかなかったかもしれないが、間違いなく手足の2本や3本はへし折って、聖杯戦争からリタイアしていただろうし。
それに、この結界に関しても結局はライダーの仕業なのかどうか、はっきりしていないんだよな。
そんな風に考えている間にも結界の起点の対処は進み、最後に屋上にあった起点を処理して、取りあえず今日の日課は終わった。
「そう言えば珍しく今日は屋上でサーヴァントが出てこなかったな」
「……そう何度も何度も襲われてらんないわよ」
俺の言葉に憮然とした様子で呟く凛。
まぁ、その気持ちは分からないでもない。
何だかんだと、ランサー、セイバー、バーサーカー、ライダーという4人のサーヴァントと戦っているのに、未だに明確な決着がついたことはないのだから。
「で、今日は柳洞寺に行くんだよな?」
「ええ。食事を済ませてからだけどね。あそこは1級の霊地だから、多分サーヴァントがいるのは間違いないと思う。可能性としては、アサシン、アーチャー、キャスター。……後は、本拠地のはっきりとしていないランサーのマスターが潜んでいる可能性もあるわね。まぁ、その中で最も可能性がありそうなのは場所柄、キャスターでしょうけど」
そう告げた凛の言葉に、ふと気が付く。
今、本拠地がはっきりしていないという言葉でバーサーカーが抜かれていた。
セイバーは衛宮で、ライダーはワカメ。そのどっちも本拠地が分かるのはいいし、ランサーが不明なのもいいだろう。けど……
「バーサーカーの本拠地は判明してるのか?」
「ええ。正確な場所は分からないけど、冬木の郊外の森にアインツベルンの城があった筈よ。多分そこね」
「……なら、そっちを先に倒してしまった方が良かったんじゃないか? 純粋な戦力では1対1で勝った事もあるんだし」
これがランサーやセイバーのように自分の意識がある相手であれば、話は別だ。
戦闘経験を十分に活かした戦闘スタイルを持っているのだから。
だが、バーサーカーはそのクラス故に戦闘スタイルは力押しの単純なものになる。
少なくても、俺が戦ったアインツベルンのヘラクレスはそんな感じだった。
であれば、蘇生魔術の重ね掛けがあるとしても倒すのはそう難しくはない。
これ以上ない程に俺と相性ピッタリの相手なのだ。
……まぁ、蘇生魔術以外にも奥の手があったりすれば話は別だけど。
その辺を告げると、それが理由なのだと凛が言う。
「相手はあのヘラクレスよ? 当然蘇生魔術以外に奥の手が何個もあると考えてもいい筈よ」
「だ
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