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東方乖離譚 ─『The infinity Eden』─
episode2:安全保証かと期待してたら待ってたのは修行の山だったんだけど助けて
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「死ぬッ??死ぬってば!」
「安心しろ。威力は殆ど込めていない。直撃しても精々吹っ飛ばされる程度だ」
「数の問題ぃぃぃっ!?」
飛来する無数の光弾をギリギリで避ける。
幸いにも枯葉がクッションとなって大した衝撃は無いが、それでも痛いのは痛い。わざわざダイビングしているのは、それより遥かに怖い光弾を躱す為である。
再び枯葉のクッションに飛び込み、さらに飛来する弾丸をゴロゴロと転がって回避する。
回転する視界の端で光は炸裂し、同時に『ダガンッ!』という明らかに『威力は殆ど込めていない』なんて言葉が信用出来なくなる音が鳴る。
「ひぃっ??地面抉れてるからっ!明らかに怪我じゃ済まない威力だからっ??」
「案ずるな。対生物にのみ威力を削いである。本物の弾幕はこんな物ではないぞ」
「もう弾幕なんて嫌ぁぁぁぁっ!」
──嗚呼……今は知らぬお母さん、お父さん、私を産んでくれてありがとう……私は今憧れの世界で絶望しまくってぶっ飛んで死にます……
そんな遺書紛いのメッセージを頭に浮かべながら、ヒメノは涙目で再び跳んだ。
「うぅ……そろそろ本格的にトラウマなんだけど……」
「ははは、その割には一発も当たってないじゃないか。大したものだ」
「逆に当たる前提で撃ってたの??」
クスクス、と上品に笑う少女の腰から伸びるのは9本の尾。それは彼女が人間ではなく、妖獣である事を表している。
そう、八雲藍である。幻想郷の管理者、八雲紫の式である九尾の狐。
九尾の狐は人間に化けた時、傾国の美女と言われたらしいが、実際藍はとんでもない美少女であった。
明らかに見た目からして美女の部類ではあるが、敢えて美少女と呼んでいるのは東方の原作設定故である。
東方の女の子はみんな少女、良いね?
原作での藍は多少他人を見下す節があったのだが、この藍は少し違うらしい。
初対面だった以前の私にも気さくに接し、明るく話してくれる。修練中は鬼のような厳しさではあるが。
で。今何をしているかというと、ご褒美TIMEである。
初の修練でクタクタに疲れ切り、畳に倒れ込んでいた所を藍が気を利かせて膝枕してくれたのだ。柔らかい(意味深)
で、流石にずっと弾幕を避けるだけ……という訳にもいかず、時々別の修練も挟むようになった。
それは私含む人が幼い頃誰でも憧れたであろうものであり、今の私の最も大きな課題である。
「で、アレはどうだ?少しはイメージが湧いたか?」
「ううん、全然。やっぱり空を飛ぶって実感が湧かない」
そう、浮遊だ。
幻想郷で安全に生きるにはあって損はない便利技能であるが、流石に
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