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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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収容人数180000人を超えるメガスタジアムだ。年間を通してスポーツイベントや、各種ライブイベント、珍しいところでは、フードイベントなども行われるこの会場に、今日は魔法戦競技者の少年少女達が集まっている。

インターミドルチャンピオンシップ、その予選大会選考会が、今日のメインイベントだ。

IM予選大会は、参加人数の多さから予選大会選考会とノービスクラスの試合は三つあるスタジアムをフルに使って午前を女子の部、午後からが男子の部で行われる。そしてエリートクラス以上の予選大会は、それぞれ二日に分けて試合が行われるという仕様だ。
例年選考会から多くの観客が入るこの大会の客席には、今日も多くの魔法戦技ファンを初め、保護者、サブコーチ陣や参加者の友人達、そして選考会をパスして本戦出場が決まっているエリートクラス以上の選手達が、今年の強豪ルーキーなどの実力を計る目的も含めて集まっていた。

「[私も頑張ります、みなさん、頑張りましょう!えい、えい]」
「「「「「おーっ!!」」」」」
「おっ、女子はエルスちゃんが激励か。いやあ相変わらず、ザ・いいんちょって感じだなぁ」
[その場合ザではなくジですが]
「いやそこはさ……」
最早恒例のウォーロック節に苦笑しながら、クラナは会場を見渡す。
会場中央に集まった少女達がそれぞれのコーチ陣や付き添いの元へ散り、各々の地面に複数の小型リングが展開される中、クラナはふと全体に目線を通す。と、一瞬の内に、クラナの目に妹の姿が止まった。
何やら八神家のザフィーラの近くに居た少女と話し込んでいる。

「……あれが、ミウラさん?」
「ん?どこだ…………ああ、そうそう。あのオレンジの服。つかお前よく見つけたな?」
[ヴィヴィオさんがすぐ近くにいらっしゃいましたから。ですよねっ?相棒]
「…………」
アルの言葉に、クラナはやや迷うような顔をして頭を掻く。

「まぁ……目立つし、彼奴の髪……」
「そうか?ブロンドの長髪とかわりと居るが……」
「……毎日見てるし、クリスも居るし」
「さよか」
まあ、毎日見ていれば嫌でも覚えると言うことだろう、そう言う事にしておこう。それにクラナの言うとおり、彼女の傍らの兔のぬいぐるみは特徴的だ。と、ライノは肩をすくめた。まあ、実際の所ライノには仮にクリスが居なかろうがヴィヴィオの髪がもっと目立たない色だろうがクラナならヴィヴィオを発見出来るだろうと言う確信があったが。

「そういやほかの連中はっと……」
水平にした手を目の上に当てて、会場を見渡す。と、それほど離れていないところに、並んで歩くアインハルトとコロナ、オットーの姿があった。

「お、居た居た……ん、落ち着いてんな」
堂々とした様子で歩く二人を見ながらライノは満足げに笑う。が。

「うん?」

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