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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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トラシード枠があったら、予選すら受けずに本戦に進めるところだ」
「だったら楽でよかったんですけどねぇ」
[そんなことになればますます調子に乗ります。なくて結構。シード権もなくてよいかと]
「あの、辛辣すぎやしませんかね……」
エクストラジードというのは、女子の部に存在する、前回都市本戦優勝者に対する、無条件の都市本戦出場権のことだ。男子のぶには人数などの理由から存在しないが、本来存在すれば、ライノはそもそも予選を無条件で通過できるほどの評価を持っていることになる。
『そう思ったらライノ先輩って実は雲の上の人みたいだよね……』
『うん、陸戦試合でもあっという間にアインハルトさんを倒しちゃったし……』
『アインハルトさん、先輩ってどのくらい強いんでしょう?』
『……おそらく、本気であれば、今の私たち程度では……』
そんな事を念話で言いながら、ちびっこ四人はライノを見る。尊敬の的となりつつあるライノはというと……
「いやでもほら、これって俺の実力が認められてるってことじゃん?素直に喜ぼうぜウォーロックさん」
[無理です、そもそも実力の有無にかかわらず、そういった心持の方にシード権など不要と存じます。こんなフレーズをご存知ですか?「精神的向上心のないものはばかだ」と]
「ばかだ、僕は馬鹿だーっ!!」
『『『『うーん、残念だなぁ』』』』
尊敬の念が、あっという間に憐れむような苦笑に代わるライノであった。
「ま、油断はするなよ、強敵も居る。シュウ・ランドルフィーネ。前回の都市本戦七位だ」
「げっ、アイツかよ……」
「……?どんな方なんですか?」
コロナが不思議そうに首をかしげると、オットーが指を一本立てて答える。
「IM全体でも有数の力を持つ、結界魔導士の方です。強力な捕縛魔法の使い手でいらっしゃいます」
「捕縛……女子の部にも、エルス選手がいらっしゃいますよね?」
「あぁ、あの眼鏡っ子な……いやまぁあれならまだ可愛げがあるんだが……アイツのバインドかってーのよ……俺のゴーレム前に完璧封じられたからな……」
「へっ!?」
ライノの体ならわかる。だがコロナのゴライアスよりも一回り以上大きいライノのゴーレムの動きを完全に封じるというのは明らかに並ではない。というかそれ、捕まったとして人間に抜けられるのだろうか……?
「おまけにくっそ真面目だから……あぁ、そういやアイツ今年も激励やるんだっけか」
[真面目な方ですからね。マスターと違って]
「うぐ……」
痛いところを突かれてライノが頭を掻く。肩をすくめる彼を横目に見つつ、クラナはノーヴェに視線を戻した。
「最後、クラナ」
「……はい」
「…………!」
クラナはライノよりも、さらに落ち着いた様子で返答した。と、なぜか途端にヴィヴィオのほうが緊張
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