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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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い顔をした。

「で、だな……アインハルトとコロナは予選一組だ。同じグループになっちまった、が……うん、ゼッケンが離れてるし、少なくともノービスクラスまでは当たらないだろう。二人が当たるとしたら、エリートクラスになってからだな。」
恐れていた事態が起きてしまった……というよりは、予想されていた展開の一つが起きた、といったところだった。特に二人は悲観した様子もなく向き合うと、お互いに意気込みを語り合う。

「アインハルトさんが相手でも頑張りますよ!負けません!」
「こちらこそです」
正しくスポーツマンシップにのっとったその様子に、コーチ組もニコリと微笑んだ。と、締めくくるように、ノーヴェがいった。

「あぁ、それと……一組のトップシードに、一昨年の世界代表戦優勝者がいる」
「一昨年の……?」
「……ジークさん」
呟くように、ほとんど反射的にクラナはその名を口にしていた。
そう、一昨年のIM女子の部、世界代表戦優勝者といえば、あのジークリンデ・エレミアその人である。

「あぁ、そうか。お前そういえば一回スパーしてたな……つーか……」
「あ、そのことは……「「「えぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!?」」」……」
まだ妹たちに話していないことを話されそうになり、ノーヴェの言葉を遮ろうとしたクラナの言葉をさらに遮って、チビーズが大声で驚きの声を上げた。

「す、スパーって、ジークリンデ選手とですか!!!?」
「本戦第三位のヴィクトーリアさんとの話は聞きましたけど、クラナ先輩そんな人とまでスパーしてたなんて!!」
「どんな人だったの!!?お兄ちゃん!!」
「……ちょっ……!」
チビーズがすさまじく興奮した様子でクラナに詰め寄る。ヴィヴィオですら、あまりの興奮で普段の遠慮が消えてガツガツだ。
まぁ、ジークリンデ・エレミアと言ったらまさしく世界最強の十代女子、彼女たちが十年計画で目指そうと言っているまさにその場所に立った人物なのだから、その反応もある意味当然だ。

[はいはい皆さん落ち着いて下さーい!押さないで、一列に並んで、並んでー!]
『いや並ばせるなよ!!?』
意味不明なアルの発言に思わず念話で突っ込む。そんなクラナに助け舟を出すように、ノーヴェが咳払いした。途端に騒ぎが収まり、チビーズはワタワタとクラナから離れる。

「す、すみません!」
「お前ら少しは落ち着け!ったく……」
「うぅー、つい気になって……」
[とても優しい方でしたよ〜]
苦笑するチビーズにノーヴェが呆れたように言った。アルの受け答えを聞きながらアインハルトが首をかしげる。

「クラナさんは……スパーリングをなさったんですよね?」
「……あぁ」
「その、どんな印象を持たれたのか、お聞かせ願えれば……」
「……
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