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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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ってしまうのが、ライノスティード・ドルクという男である。
だが、格好が付かずにオチが付いたライノはけれど、顔を下げながら楽しげにこんなことを言う。
「まぁ……それでもやっぱ、今年は負けねーよ。負けらんねぇ……やっと闘れるんだ、負けてる場合じゃねぇ」
「…………」
顔を上げた彼の表情は、先ほどまでとは全く別種の笑みが受かんていた。見た瞬間に、ヴィヴィオ達にとっては肌がざわつく、闘気をはらんだ笑み。その視線の先にいるのは……彼と同い年の、青髪の青年だ。
「だろ?ウォーロック」
[……主の望みとあらば]
「……アル」
[勿論です、相棒]
静かに向かい合うクラナからも、同種の闘気が発せられている。予選の内訳など決まる遥か前から、戦いは始まっているのだと、ヴィヴィオ達は否応なしに理解した。これが、都市本線出場ではなく、優勝を目指す猛者たちの気概なのだろう。
「さて、それじゃ、発表するぞ」
そして開いた紙を、ノーヴェが静かに読み上げ始めた。
「先ずはチビ達とアインハルトの四人だ……ヴィヴィオ、予選四組、リオ、五組」
初めに発された二人のブロックについて、コーチ陣から解説が入る。
「先ず、リオお嬢様の五組には、「砲撃番長(バスター・ヘッド)」ハリー・トライベッカ選手がいらっしゃいます。彼女を倒さなければ、都市本線へは進めません」
「トライベッカか……つえーぞアイツは」
「はい!でも大丈夫です、倒しますよー……!」
言いながらこぶしを握りこみ、リオは小刻みに体を震わせた。それはあの時、彼女の闘気に当てられ圧されたときの鳥肌ではない、強敵との激戦を予感しても武者震い。そのみなぎる表情の笑顔からも、彼女の成長は十分すぎるほどに見てとれる。
「それ以外にも、五組には都市本線の出場経験者が何人かいる。激戦区だな」
「はい!」
「で、ヴィヴィオの四組だが……ミカヤちゃんが、エリートシードの第三枠にいるな」
「ミカヤさん!スパーでもお世話になったけど、いよいよライバルだ……!」
「彼女に勝つのは、大変ですよ」
「頑張らないと!」
「頑張る!」
アインハルトとコロナの激励にガッツポーズで答えるヴィヴィオを見ながら、そういえば、とノーヴェがライノを見た。
「お前ともスパーリングさせた八神道場の……」
「あぁ、ミウラちゃんすか?」
「あぁ、あの子も四組だ」
「ミウラさん……?」
首を傾げたヴィヴィオに、ライノが腕を組んで少し考えた後答えた。
「八神さんとこの秘蔵っ子だとさ。一度スパー頼まれてやり合ったんだ。そうだな……うん、あの子も手強いな」
「……!」
「…………」
断言したライノに、緊張したようにヴィヴィオが両拳を握った。そんな様子を、クラナが静かに眺めている。
続けて、ノーヴェは少し渋
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