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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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洗濯されたジャージを着て歩いてくる黒髪で細身の彼は、確か開会式で壇上に上がっていた……
「シュウ・ランドルフィーネ選手……?」
「む?君らは……ふむ、格好から察するに、女子の部の出場者か。ライノスティード、お前の知り合いか?」
「あぁ。そいつらのコーチにセコンドとアドバイスもらっててな、チームメイトだ」
「ほう」
顎に指を当てて興味深そうにチビーズを見回すシュウに、彼女たちは次々に自己紹介をしていく。ディエチと双子も挨拶を終えると、シュウはきっちり30度の礼をして返した。
「これはご丁寧に。君たちも、とても礼儀正しい子達のようだ。俺はシュウ・ランドルフィーネという。ライノスティードの後輩ということであるなら会う機会は一度ではないだろう。以後、見知り起きを頼む」
「は、はい!」
「初めまして!」
丁寧なあいさつに恐縮したようにチビーズが頭を下げるのを見て、スルトが笑いながら言った。
「あいっ変わらずかてぇなぁ、メガネ」
「誰がメガネだ。そもそも、お前たちが緩すぎる。上位選手というのはいわばその区画の選手の代表だ。多くの選手の羨望の的であり尊敬されるべき目標でなければならん。その自覚を持て貴様等は」
四人を指さしながらツラツラと説教を並べ立てるシュウに、ライノとスルトは辟易としたように肩をすくめた。
「へいへい……わぁってますよ……年に五回六回言われりゃ嫌でも覚えるっつーの……」
[マスターが覚えないために繰り返す羽目になるのです。反省すべきかと]
「ぬぐぐ……」
「まぁた始まったぜおせっきょー」
「あはは……気を付けます」
「……ふあぁ……」
「はぁ……」
対し、セイルは苦笑しながら素直に応じたが、彼の素行に問題はない。ちなみに、エーデルは全く興味なさそうに欠伸をして、シュウにため息をつかせた。
「なんていうか……」
「すっごく個性的な人たちなんだねぇ……」
「うん……」
「そうですね……」
ポカンとした様子で五人を見ながら、チビーズは茫然とした様子で呟いた。
────
「それで?今日のメインイベントはまだかい?」
「まだ、だな。つーかこのメンバーで見るのかよ」
どこか期待をにじませて聞いたスルトに、ライノが苦笑しながら答える。その言葉に、ヴィヴィオ達が首を傾げた。
「メインイベント?」
「あぁ……実は僕たち、みんな今日はちょっと、見たい選手がいてさ、その人の事」
「ん……白翼……見るのは、初めて」
「びゃく、よく……?」
これだけの上位選手に注目される人物とはいったい?と首を傾げ続けるチビーズに、ライノはふと気が付いたように吹きだした。
「あぁ、そうか。お前らは知らねーよな。白翼のクラナ。お前の兄貴のことだよ。ヴィヴィオ」
「へっ!?」
いきなり名無
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