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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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ルトさん相変わらずですね」
「……相変わらず、声大きいよね」
ライノが突っ込みセイルが笑う後ろで、エーデルはうるさそうに耳をふさぐ。そんな様子にスルトと呼ばれた赤髪の青年は一つ笑った。

「いやわりぃわりぃ、去年は見なかった可愛い嬢ちゃんたちが近くに居るから、お前が侍らせてると思うじゃねーの」
「思わねぇよ!!どうなったら俺が幼女侍らせんだよ!!?」
[えぇ、そのような魅力にはこの方にはないかと]
「それはそれでへこむんだけどなウォーロックさん!!」
今日も突っ込みが冴える。

「うっははは!!で?そういやお前さんたち、さっき舞台(した)に居たな。女子の部に出てんのかい?」
「へ?あ、はいっ!」
「えっと……」
「あぁ。俺はスルトだ。スルト・カグツチ。よろしくな、チビど、もっ」
「わぅ!?」
「みゃっ」
「ふにゅっ」
「!?」
ニヤリと笑ったスルトが、ポポポポンッ!と、ちびっこ四人の頭を一瞬で軽くたたく。いきなりの事にリオとコロナは反応できず、ヴィヴィオは手を上げたところで叩かれて停止。アインハルトは……

「おっ、いい反応してんな嬢ちゃん」
「……!」
防ごうとした腕がスルトの腕に掠ったところで、腕が制止していた。

「おい、スルトさん、あんまり子供からかうなよな」
「わーりわり。見てた時、女子に割といい動きしてたのが居たからよ。ちょっと実験だ」
「そういうこと、初対面の子にやると、いい印象持たれませんよ?」
「……ん、新米弄り、反対」
「あらあら」
頭を掻いたスルトを軽くたしなめるメンバーを、レイシアが楽しそうに見ている。ポカン、としているチビーズに、ディエチが耳打ちした。

「あの人も、トップファイターだよ。前回三位の、スルト・カグツチ選手」
「聞いた話では、爆撃をメインに戦闘される方だとか……」
ディードがそれに続くと、チビーズはまたしても現れた上位選手に目を見開く。そこに追い打ちをかけるように……

「ひぅえぇ……」
「ライノ先輩って、やっぱりすごい人だったんだ……」
現れた三人が全員去年の入賞者。しかもライノを合わせるとトップスリーがそろっているという事実に、リオ、コロナ、ヴィヴィオは顔を見合わせる。一方アインハルトはというと……

「(あれが……ライノさんの立っている場所……)」
垣間見え始めたライノの強さの片鱗に、未知を見るように、緊張した面持ちで四人を見ていた。と……

「はぁ……お前たち、少々やかましいと自分たちで気が付けんのか?」
「お、きーたきた」
「あ、委員長」
「おう、来たかメガネ」
「ランドルフィーネ様、ご無沙汰しております」
さらにもう一人、黒ぶちのメガネをかけた青年がため息がちに歩いてきた。その姿には、少女たちも見覚えがある。綺麗に
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