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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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る赤い瞳の……メイドが居た。
周囲から見ると明らかに異様な格好をしているのだが、彼女の雰囲気と完璧な所作のせいか、空気のように周囲に溶け込んでいる、メイドなのに。ただ付き従うのみといった風なその雰囲気は、まさしく従者の鏡であるといえよう、メイドだけど。

「(ってまぁ、エドガーがいるし今更だけどよ)」
それにしてもメイドはやはり目立つなぁ、などと思っていると、メイドに“付き添われていた”人物が、こちらに気が付いた。
翡翠色の髪に、同色の瞳、どこかアインハルトに近いものを思わせる彼のはライノを見ると、驚いたように笑いながら片手を上げる。

「ライノ!」
「よぉ、セイル。お前いつから居たんだ?」
「ついさっきだよ!待って、今そっちに行くから」
言いながら、彼はすぐにライノの隣にやってくる。そばにはメイドだ。非常にめだ……たない。なぜか目立たない。

「あの……ライノ先輩、その人は……?」
「ん?あぁ……えっと、こいつ?それともメイド?」
此方に気が付いたらしいコロナの質問に、それぞれを示しながらライノが問う。すると……

「「「「「じゃあ、二人とも……?」」」」」
「「メイドの(かた)を」」
「……お、おう」
なぜか、全力で双子がメイドを指名した。従者魂がうずいたらしい。

「それじゃあ……と、いっても主人ほっといて紹介するのもあれか、レイシア」
「あ、僕は別に……」
「いえ、ライノ様のおっしゃる通りです。どうぞ、セイルを先に」
苦笑しながらレイシア、と呼ばれたメイドに聞いたライノの言葉に返そうとしたセイルと呼ばれた青年の言葉を、レイシアが遮る。ライノは軽くうなづくと、青年のほうを指していった。

「んじゃ紹介すっか。こいつはセイル・エアハート。こないだ話した、IM男子の部、前回の都市本戦第二位だ」
「って……」
「つまり……」
ヴィヴィオとリオが目を見合わせて、それが三人に伝播する。直後……

「「「上位選手(トップファイター)!!!?」」」
「あ、えっと……まぁ、そう……なるのかな?」
「なるだろ」
何言ってんだ。と笑うライノに苦笑で返しながら、セイルは小さく首を縮める。

「えっと、ご紹介にあずかりました。セイル・エアハートです。よろしく」
「「「「よ、よろしくお願いします!!」」」」
「こいつらは、今年俺がセコンド頼んでる人の教え子だから……まぁ言ってみりゃチームメイトだな」
「ヴ、ヴィヴィオ・高町です!」
「リオ・ウェズリーです!」
「コロナ・ティミルです!」
「アインハルト・ストラトスと申します……」
「「「「初めまして!!」」」」
ワタワタとした調子でちびっこたちが頭を下げるのに続くように、後ろからディエチが顔を出す。

「私は、ディエチ・ナカジマ。この子
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