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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
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かける。でも『ハハッ!
エグリゴリ
(
おれ
)
の役目だ、やめられねぇな!』そう言って、またアイリから魔法を無理やり引き出して“メナス”に冷気を纏わせて振り上げた。すぐ目の前には瓦礫に圧し掛かられて動けない頭から血を流してるマイスター。
――
女神の護盾
(
コード・リン
)
――
マイスターは女の人が祈る絵が描かれた綺麗な盾を展開して防御に入った。シュヴァリエルはその盾に“メナス”を振り下ろしながら「馬鹿だな、神器王! 防げないことくらい知っているだろ!」そう言った。シュヴァリエルの言うとおりだった。マイスターの張った盾は“メナス”の一撃で砕かれて、圧し掛かってた瓦礫もすべて吹き飛んだ。
「おっ、ご、うごおおおぁぁぁぁあああああああああ!!」
『いやぁ! マイスター! マイスター!』
“メナス”は右肩からお腹にかけてマイスターの体を斬り裂いて、血飛沫がシュヴァリエルの視界いっぱいに広がった。アイリはシュヴァリエルの目を通して外界を見てることもあって、マイスターの酷い姿を間近で見ることに。
「リアンシェルトからの指示だ。闘うなら確実に殺れ。瀕死なんて生殺しにはするな、ってな!」
「ごぶっ・・・が・・・うぐ・・・! 我が手に・・・しは・・・友が・・・かなる・・・」
「肺の片方を潰されながらも詠唱か。よく喋られるな。大したもんだ。さすがガーデンベルグに串刺しにされてもバルドルをぶっ放すような奴だよ、神器王」
ものすごい量の血を吐き出しながらも何か言葉を紡いでくマイスター。アイリは『シュヴァリエル!』何度も呼びかけ続ける。なのに、マイスターの体を穿ったままの“メナス”から冷気を放って、体内から氷漬けにしようとした。
『アイリ、シュヴァリエルの融合騎になるから! もう逃げようとしないから! マイスターを殺さないで!』
『ダメだ。言ったろ。これは俺たちの運命だ!・・・逃れられないのさ!』
――
反重力
(
ニクス・フォース
)
――
「むお!?」『なに・・・!?』
マイスターから勢いよく引き離されるシュヴァリエル。その突然さにアイリもビックリ。それはともかくシュヴァリエルが引き離されたことで“メナス”も引き抜かれたけど、その所為でマイスターの体からの出血が酷くなる。
――
女神の祝福
(
コード・エイル
)
――
不安でいっぱいだったけど、マイスターの傷口から蒼い光が漏れだしたらすごい勢いで傷が治って、凍結も解除された。アイリ、この憶えてる魔法、ううん魔術。コード・エイル。マイスターが持つ治癒の魔法の中で一番の物。マイスターはゆっくりと立ち上がってこっちを見上げながら宝石のような物を胸の中に取り込んだ。
「チッ。アレが不足している魔力のサポートをしているわけか。消費させきってやるぜ!」
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