暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
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攻に対してシュヴァリエルは迎撃せずに街路に沿って高速飛翔、建造物を盾にした。もちろんそれだけが狙いじゃないだろう。他に何かを企んでいると思えてならない。神器王や孤人戦争としての俺は、中遠距離および広域戦に特化した魔術師だ。そんな俺から距離を取るなど・・・

「誘っているとしか思えないな・・・!」

機動一課や特捜課のメンバーが周囲1km圏内に居ないことを魔力探査(サーチ)で確認し、「何を企んでいるんだ・・・!」上級魔術をさらに発動。天空にアースガルド魔法陣を描く。

――雷神の天罰(コード・トール)――

シュヴァリエルの居る地点へ向かってオートで蒼雷が幾度となく降り注ぐ。シュヴァリエルの場所をトールで確認し、さらに上級術式をスタンバイしようとしたところで、奴が動いた。奴が通ったと思われる街道沿いの城やら塔が崩れ始めたかと思えば、発生した竜巻によってその瓦礫が俺へと向かって高速で突っ込んで来たのだ。避けてしまえばいいんだが、その瓦礫が仲間たちにどんな影響を与えるか判らない。ならば・・・

「トール、標的変更!」

トールの自動ロックオン機能をOFFにして、俺へと向かって来る瓦礫へと雷撃を降り注がせ続ける。1つ、2つ、3つ、・・・2ケタを超える瓦礫をトールで粉砕し続けていた時、砕いた15個目の瓦礫(なんらかの一部屋丸ごと)から「シュヴァリエル・・・!?」が飛び出して来た。

「そぉぉらぁッ!!」

――崩山裂砕・凍刃――

「なに・・・っ!」

シュヴァリエルの奇襲、“メナス”の剣身に竜巻を纏わせる魔術に氷結付加がされていた。やはり間違いない。シュヴァリエルとアイリがユニゾンしている。とにかく斬撃を大きく後退して躱す・・・のだが、「チッ・・・!」暴風から放たれる冷気で俺の体や“エヴェストルム”が僅かに凍りついた。

「(余裕を持っての距離でこの凍結効果。紙一重での回避は即敗北だな)シュヴァリエル! アイリは返してもらうぞッ!」

――邪神の狂炎(コード・ロキ)――

“エヴェストルム”を待機形態に戻し、ロキを発動する。両腕と両脚に1mの炎の腕と脚を武装し、消失する蒼翼22枚の代わりに炎の翼が一対と展開される。高機動戦が出来なくなるが、炎熱系術式の効果を高めることが出来るようになる。シュヴァリエルがアイリの力を引き出して氷雪系術式を扱うならちょうど良いだろう。

「ハッ! アイリはもう俺のモンだ! 俺の中で、お前の死に様を見せてやるのさッ!」

――剱乱舞刀(ケンランブトウ)・凍刃――

シュヴァリエルが放った真空と冷気の刃の乱れ打ち。真空の刃は回避し、冷気の刃は炎の両腕で真っ向から蒸発させてやる。

「悪趣味な真似を!」

「アイリとはベルカ崩壊時からの付き合いでさ! いい加減俺だ
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