暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
[17/20]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
レスが吐かれる。直撃は俺だけでなくみんなの死。失敗は許されない。
「カノン! 力を貸してくれ!」
――はい! ルシル様! 私の力、存分にお使いください!――
「
殲滅領域
(
フェアティルゲン・ヴェルトール
)
ッ!!」
カノンの誇る創世結界フェアティルゲン・ヴェルトールを発動。太陽の浮かぶ晴天が、蒼き満月の浮かぶ夜天へと変化した。瓦礫に覆われた地面も今は水晶のような大地となっている。
「コレは、殲滅姫の創世結界!? 馬鹿な! これほどの大魔術を発動できるのか、今のお前に!」
冷静さを取り戻してすぐに狼狽え始めるシュヴァリエル。その威力は“堕天使エグリゴリ”となった後でも味わったことがあるからな。恐怖するのは仕方ないことだ。
「シュヴァリエル! お前が討ったカノンからの黄泉への手向けだ、受け取れ!」
――
殲滅砲火
(
カタストローフェ
)
――
何も無い空間から放たれる黄金に輝く数十発の砲撃がシュヴァリエルの全方位から飛来し、奴の頭部、それに翼や前脚・後脚を消し飛ばす。
「アイリを解放してもらおう、シュヴァリエル!」
間違ってもシュヴァリエル本体の居る胸部を消し飛ばす真似は出来ない。アイリとのユニゾンが解除されたのを確認しなければ、な。
†††Sideルシリオン⇒アイリ†††
マイスターの発動した、世界を創るっていう大魔術のおかげでシュヴァリエルの暴走が少し治まって、さらにシュヴァリエルのアイリを捕らえ続けてた変な“力”も消えた。
『シュヴァリエル・・・』
『あぁ、俺の・・・負け、か。流石に殲滅姫の創世結界には勝てねぇ。・・・いいぜ、行けよ。いつでも融合解除できるようにした。ほら、さっさと俺の中から出てけ』
精神世界でアイリとシュヴァリエルは向かい合う。シュヴァリエルは犬でも追い払うかのように、しっしっ、ってアイリを追い払うような仕草をした。
『あのね、ありがとう』
『はぁ? なんでお礼だよ? 普通は悪態じゃね?』
アイリがお礼を言うと、シュヴァリエルは呆れ顔で吹き出した。
『ベルカ崩壊時の混乱で、シュテルンベルク家と散り散りになったアイリを、シュヴァリエルは助けてくれたよね・・・?』
『別に助けたわけじゃねぇ。神器王が遺した血族の最期を見て嗤ってやろうって思っていたら、ぎゃあぎゃあ喚くお前を見つけた。で、お前の喚き声が煩わしかった。放っておくより連れてった方が泣き止むと思った。そんだけだ』
『でもアイリをすぐに放り出さなかったよね。扱いは無礼すぎて酷かったけど、今日までずっとお世話をしてくれた』
『ボスが望んだだけだ。珍しいもん好きだからな』
『それでも、だよ。シュヴァリエルが助けてくれなかったらアイリはきっと死んでた。気紛れで
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ