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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
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・・・タ・・・スター・・・マイスター・・・、マイスター!』

「『アイリ・・・、アイリ!』」

「アイリぃぃぃぃーーーーーーッ!」

久しぶりにアイリの声を聴けた。俺の胸は歓喜一色。あぁ、早くシグナム達にも味わわせてやりたい。待っていてくれ、アイリ、みんな。俺は必ずシュヴァリエルを救い、アイリを連れて帰る。

『ルシル君! リンドヴルムの神器をすべて回収したよ! 今から送るから、存分に使って!』

神器をクララに返したらまた神器が送られて来て、ソレらからも魔力を吸収、そして返還。そんな中で「何故だ、何故オレじゃダメなんだ!」アイリに対してかそう叫ぶシュヴァリエルだが、それでも俺への攻撃はやめない。数十本の暴風の槍を遠隔発動して、俺へと飛ばして来た。

「シュヴァリエル! これで、お休みだ!」

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

「神器おごぉぉぉーーーーっ!」

空戦形態となった俺はシュヴァリエルへと突撃し、“ホヴズ”で奴の腹を貫いた。そのまま十数mと空を翔けて瓦礫に衝突、“ホヴズ”を引き抜く。奴の腹に開いた傷口から漏れるハンターグリーンの魔力粒子。

「アイ・・・リ・・・」

『ごめんね、シュヴァリエル・・・。ごめんね、さようなら・・・』

「・・・・ふざけ・・・るなぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーッッ!!!」

――真技――

竜巻の結界が蛇のように変化してシュヴァリエルへと集束して行く。その圧倒的な風圧に、さすがの俺でも姿勢制御が出来ずに錐もみ状態で吹き飛ばされ、また瓦礫に叩き付けられた。今日はとことん叩き付けられる日のようだ。

「俺は勝つ、俺が勝つ、俺の勝ちだ!」

――天召・風神嵐竜――

とうとう真技を発動したシュヴァリエル。そこにはもう人型のシュヴァリエルを居らず、竜の形をした風の塊のみだ。それこそが奴の真技。全長40mの暴風の竜へと変身するというものだ。三対6枚の風の翼を広げればその全幅は200mもなる巨体さ。
奴の羽ばたき1つで100人単位の人間を粉砕する大嵐を放つことが出来る。今ここでそんな攻撃をされれば、はやて達みんなが死ぬどころかレンアオムが空中分解してしまう。現に奴の足元は削岩機で削られたかのように崩壊し始めている。

「いざ目覚めん。いざ開かん。そして、いざ行かん。知れ、これぞわたしの心。見よ、これぞわたしの心。聞け、これぞわたしの心、その名は・・・!」

それを阻止するために俺は、墜落し始めた無数の瓦礫を躱しながら最後の呪文を唱え終えた。先ほど吸収した魔力を一気に消費。送られ続ける神器から魔力を吸収し続けてもすぐに消費する。だが、それでもカノンの大魔術を発動できるには至った。

「消え失せろッ!」

――竜咆・凄風――

ドラゴンブ
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