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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
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瓦礫を砕き終えたらまた竜巻の中へ潜り・・・
「諦めが肝心だぜ!」
――暴槍突牙・乱れ撃ち――
全周囲から何十という槍を飛ばしてきた。空戦形態の機動力を以って躱し続ける中、「そぉら!」シュヴァリエル本体による突進攻撃。タイミングがあまりにも完璧すぎて「ぁが!」直撃を受けてしまい、蒼翼22枚すべてを砕かれてしまった。ガクッと体勢が崩れ、俺は墜落を始める。
「トドメだぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!」
――嵐爪風牙――
十指と両脚にそれぞれ竜巻の爪を纏わせたシュヴァリエルが墜落を続ける俺へ向かって急降下して来た。
「(あぁ、やはり決めに掛かる時は近距離系魔術だったか。そこのところは
戦天使時代
(
むかし
)
と変わらないな!)我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想ッ!」
――業風――
イヴ義姉様と炎帝セシリスの連携魔術を発動する。全てを薙ぎ払う爆風に全てを焼き尽くす火炎を付加した炎嵐攻撃だ。発動したと同時にまた頭痛と胸痛が起き、深い喪失感が去来。
「神器お――」
シュヴァリエルが爆炎の嵐に呑まれた直後に大爆発。爆風によって俺の墜落速度はグッと上がり、「づぁ!」宙を舞う瓦礫の1つの背中から叩き付けられた。一瞬呼吸が出来なくなり咽るが、のんびりしていられない。何故なら・・・
「まだだぁぁぁぁぁぁッ!」
業風によって戦闘甲冑の上半身部分が焼き尽くされたことで素肌を晒しているシュヴァリエルが黒煙の中から突撃してきたからだ。避けようにも頭痛と胸痛の影響が抜けない。仰向けからうつ伏せになり手を付いて上半身を起こしたところで、「うごぉぉああああ!」背中を踏みつけられた。その衝撃で瓦礫は砕け、俺はまた別の瓦礫へと今度は腹から叩き付けられた。
「がはっ・・・(肋骨が折れて肺を傷つけたか・・・?)」
薄れる意識の中、吐血と一緒に口から洩れるヒューヒューという呼吸音が耳に届く。まずい。早くエイルで治さなければ、さすがの俺でも両肺が機能しなければ死ぬ。やっぱり今の俺ではシュヴァリエルには勝てないのか。そう諦めかけた時・・・
「うぐぅぅ・・・ア、アイリ・・・!?」
シュヴァリエルが俺の背中から足を退けた。目だけを動かして見ると、奴は頭を抱えてフラついていた。アイリがシュヴァリエルに干渉し始めているんだと判り、『せ・・・んぱ、い・・・』クララに念話を繋げる。すぐに俺の手元に転送されて来る神器。腕を動かすと全身に激痛が走ったが構っていられない。
「(アイリがくれたこの僅かな好機、無駄には出来ない!)イ・・・ドゥン!」
イドゥンを使って神器から魔力を吸収してすぐにエイルを発動。完治までに掛かる時間と、アイリがシュヴァリエルを抑え込める残り時間。全ては時間の勝負だ。
『・・・ター・・・、マイ
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