第1章:平穏にさよなら
第11話「限界を極めし者」
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だけだよ。」
「いや、だからどうしてそうなったんですか!?」
あの後、アリサちゃん達の案内で士郎さんの家に着き、インターホンを鳴らしたら、恭也さんが出てきて特に説明もなくその家の道場に連れて手合せをさせられる事になった。
「....先日の君の歩き方を見て、何かしらの体術を身に着けてると思ってね。それに、今まで兄妹二人だけで暮らしてきたんだろう?。その実力を見てみたいんだ。」
「歩き方でって....。...確かに、僕は独学で護身術を鍛えてますけど...。」
期待できるものではないですよ?という意味を込めて恭也さんを見る。
「なに、実力を見たいだけで、強さは関係ないさ。」
「....はぁ...。」
特に裏はないようだし、やるだけやるか....。
「分かりました。分かりましたよ。....ホント、期待しないでくださいね。」
「あぁ、分かってるさ。」
いや、恭也さんは分かってても、手合せを見学しようとしてる皆が滅茶苦茶期待した目で見てきてるんだけど...。特に緋雪が。
「...ふぅ...志導家長男、志導優輝。」
一応、適当に名乗りをする。....すると、なぜかそこで無意識に口が動く。
「...流派、導王流。」
僕自身、記憶にない流派だ。...いや、あっても困るけど。
―――...だけど、この名前がなぜかしっくりと来た。
「っ....永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術、高町恭也。」
流派の名が出た事に、一瞬動揺した恭也さんだったが、ちゃんと名乗りを返してくれた。...正式な言い方ではないけど。(作者の知識不足的な意味で。)
「「いざ、尋常に....!」」
それを合図に、恭也さんが小手調べとして普通に、しかし早く斬りかかってくる。
「っ....!」
横からの斬撃を、弧を描くように上から後ろへと受け流す。
「っ、ほう...!」
「(あ、やば....。)」
今の行動が恭也さんの何かに火が着いたのか、さらに気迫が増した。
「...今の動きで確信した。...君は強いな。」
「いや、あの、今のマグレ...って事にしてくれませんよね...。」
実際マグレじゃないし、恭也さんも違うと断定している。
「さぁ、どんどん行くぞ。」
「お手柔らかに...!」
本当に。割とガチで。
「くっ...!はっ、せやっ...!」
次々と繰り出される斬撃をなんとか受け流し続ける。
「(っ、今....!)」
いいタイミングで、斬撃を受け流し、そのまま踏み込みを利用して肘鉄を決める。
パシィイッ
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