暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第60話 森に住む少女
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ら、仕方なく奴隷にしてやったヤツだ! がははは!」
「あぁ……」

 ランスがそこまで言った所でシィルは察した。誰の事を言っているのかを。
 ……あの忠実な下僕になると言う儀式を済ませた日の夜にも、シィルは彼女に合っているのだから。悪魔フェリス。地上灯台での時は本当に助かったのだから。ランスは、そこまで思っていない、と言うより当たり前、と思ってるから シィル程は考えてない様だが。

「よーし、もう面倒だ。ここからは、全てあいつに任せるとしよう! 日光の下では、半分、と言っていたが、ここまで茂っていれば大丈夫だろうしな! がははは! いでy「フェリス、ちょっと良いか?」んがっ!?」

 ランスが悪魔召喚をしようとした所で、丁度前の方でフェリスを呼び出していたユーリがいた。
 
 契約をした悪魔フェリスは1人しかいない。

 つまり、ユーリに呼び出されたらランスはもう呼べないし、先に召喚した方に忠実に従う様になっているのだ。

「あ はい、なんでしょう? ユーリ様」
「ああ、ちょっと用事があってな……って、オレの事を、様付けで呼ぶのはやめてくれ。口調も元に戻していい」
「あ、はい。えっと……判った。ユーリ」

 フェリスは鎌を肩に担いだまま、呆けに取られた様だ。
 よくよく考えたら、ユーリに呼ばれたのは今回が初めてであり、ランスばかりだったから、その呼び出された時の口調になってしまっていたのだ。それに、あの灯台での戦いも、つい最近の事であり、重労働過ぎるから、ややゲンナリともしていた。

 ユーリとは、初めて契約を果たした時に、話方も言っていた筈だったけど、忘れてしまっていた様だ。それだけ、ランスとの時間が濃密過ぎるので。

「こらぁぁぁ!! このガキ! このオレ様の下僕をとるんじゃない!」
「は? って、こらぁ! 誰がガキだ、お前がガキだろうが!! さっきまで サボってたくせに! 血の気が余ってるんなら、アイツ等の相手をしろ、アイツ等の!」

 ユーリが指をさしたところに、丁度モンスター達がいた。……ランスにとっては不幸な事に、全員が男の子モンスター。むさ苦しい、と言っていたパワーゴリラZも当然ながらいる。ひーふーみーよー……と増えていく。

「むがぁぁ!! こっちに寄ってくるんじゃなぁぁい!!」
「ら、ランス様ぁぁ!!」
「このバカ! 女の子を盾にするんじゃないわよ!」

 シィルを全面的に前にしようとしたランスに向かって志津香が罵声をする。だが、圧倒的に強いのは此方側であり、あの程度の敵ならばまるで問題ない。

「……ふむ」

 ユーリも無双している志津香、そして シィルも最初こそは慌てていた様だが、落ち着いて対処出来ており、全く問題ないのを見て、一先ず安心した。

「それで、ユー
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