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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
友達
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な彼女はニヤァと笑い、

「家出する予定なんでしょう? 水臭いな、もう」
「いえ、そんな気は全然全くありません」
「うっふふ。必要な荷物が何処にあるのかというとベッドのしたというところかしら」
「……」
「昔からレイアはそこに物を隠すものね。いいわ、取ってきてあげる」
「……目的は何ですか?」
「家出って面白そうだから」

 楽しそうに笑うリリア。
 レイアは無感情にリリアを見ていたかと思えば、そこで深々とため息を付き、

「リリアはそういう人でしたね」
「そうそう、そういう人。だから先に行っていてちょうだい。勝手に追跡するから」
「……どれで」
「これで。昔レイアから貰ったでしょう?」
「まだ持っていたの?」
「もちろん」

 リリアは自慢気に星形の石のついた金色の鎖のペンダントを見せる。
 それにレイアは少し顔を赤くして、

「……分かりました。よろしく」
「任せておいて。後でね」

 そう言ってかけていくリリアを見送った僕達は、そのままきびすを返して、町のほう、否、町のその先に向かって歩き出したのだった。



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