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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
覚悟こそ最強の矛
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いほうがいい。カエンジシ」
「グオッ?」
「最初から全力で行け。『オーバーヒート』!!」

 そんな状況であってもフラダリは冷静だった。確かにこんな相手と戦う経験などなかったがそんなことは関係ない。相手がどんなに強かろうとも驕らず侮らず。フレア団を、群れを、統率する獅子のように。
 隙など一遍もない完璧な一撃。威力も相当なものだ。

「ガッサ……(これは厳しいな)」
「もういい兄貴。ボールにもどってくれ!!」

 しかしそんな命令は聞けなかった。
 いくら敬愛する主人の命令だろうと、これは自分なりのけじめなのだ。

「ガッっさああアアアア!」

 根性のみで体を動かす。
 しかしそれも限界。さすがのキノガッサももう体が言うことを聞かない。

「がっさあああああああああ!!!!」

 その時だ。悲痛なキノガッサの叫びを聞いてユウキは体が勝手に動いていた。


 今回は身体(ユウキ)の経験則ではなく、自分の意志(・・・・・)として。


「お前は俺が守ってやる。だから大人しく休んでてくれ」


 高熱の炎弾がユウキの身体に直撃する瞬間、ユウキはそんなことを呟いた。

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