3部分:第三章
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「それすらもわからない」
「そう、わかっていません」
それははっきりと述べられたのだった。
「誰が言ったのかも何がおかしいのかも」
「わからないのですか」
「最早何が何なのか」
「ですが起こったことは事実です」
しかしこの言葉だけは真実だった。隠しようもない事実だ。
「粛清にまで至ったということは」
「全ては些細なことから至ったと」
「今回の話は」
「はい」
それがあらためて認識される。否定できない事実が。
「しかも何が何なのかわからないまま」
「至ったと」
「そういうことです。全ては」
最後まで話されるがそれでも原因はわからないのだった。わかっているのは事実だけだった。はじまりも経緯もわからない。だが事実は事実なのだった。不気味な事実だけが残ったのだった。
おかしい 完
2008・6・21
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