026話
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「う!?」
「えええええ!?」
出現したARMはなんとお菓子で出来た家、それに驚きを隠せないメルの一同。そんなメルを放って置いてエモキスは除にお菓子に家に手を掛けなんと食べ始めた。次々と手を伸ばして自ら発動したARMを食していくエモキス、属性を判別する事が出来ない謎のARM。一体どのような力を隠しているのか。
「もうっ!馬鹿にされてるみたいで頭来た!行くよォ!!」
エモキスの行為の一つ一つが自分を挑発しているかのように感じられたスノウ、彼女へと攻撃を開始しようとするが同時にエモキスも食事を中断しスノウへと向き直る。
「食べたら……その分!強くなるしぃ!ふふふ、ふふふ!!」
息を吸う、それは人間として当たり前の行為。だが今のエモキスのその行為は以上であった、吸い込まれていく空気の量が明らかに異常なものになっている。そしてそれは一気に吐き出されると暴風に匹敵するほどの爆風を巻き起こしスノウを吹き飛ばした。その後に更にお菓子の家を貪り食うエモキス。だがその身体は食えば食うほどに大きくなっている。
「…アルヴィス、幻覚か?」
「いや違う。あのエモキスという女間違いなく身体が膨らみ巨大化している」
「ほんまによう解らんARMやで」
巨大化していくエモキス、大きくなると同時に力も大きく増しているのか自分の何倍もある大きさの岩を軽々と持ち上げ頭の上へと掲げた。それを持ったゆっくりとスノウへと迫っていく。
「魔法の国"カルデア"で頂いた新しいARM、使う時が来たみたいだね。行くよっ!」
「うる、さいしぃいいい!!!」
魔力を一気に練り上げていきARMへと充填していく、かなり強力なARMの為か直ぐには発動できないがそれ以上に凄まじい力を発揮する。迫り来る岩など気にもならなかった、意識をただARMに集中させ続けていた。岩の空気を切る音が直ぐそこに迫った瞬間魔力の重点が完了する。
「ウンディーネ!!」
輝くARM、そこから高圧に圧縮された水が噴出しスノウに迫ってきた岩を粉々に粉砕する。水はスノウの周囲で踊るように揺れ動き一つの形となって姿を見せた。可憐で美しい水の妖精、それが正に相応しいと言えるほどに美しい水のガーディアンが姿を現した。
『初めましてスノウ、私がウンディーネです』
「はっ初めまして!!」
澄み切った優しさが伝わってくるような優雅な声、思わず頬を赤らめてしまうほど暖かな声にスノウは声が裏返ってしまう。そんな主の姿に少し笑いながらエモキスへと視線を移した。
『今回私が倒すべきはあちらの方のようですね』
「うんそうだよ」
『そう……うふふふっ美しくない方ね♪』
歯に衣を着せぬ正直な言葉がエモキスの心を抉り怒りを誘った、酷く憤慨しながらもダンタルシアにどうかと尋ねるが
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