026話
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「「………」」
「城に戻ったら、風呂、入れて貰おうか」
「だな」
如何でも良い所で自分の身体の事が気になるジークとアルヴィスであった。そしてエモキスが最後の花びらを抜いた瞬間、スノウの足元が急に光り始め炸裂した、舞い上がる土煙、スノウはどうなったのかと不安になる一同だが
「ゲホゲホっ!だ、大丈夫、怪我も無いから!」
「びっくり、私の花占いでボンでも死なない。意外とタフだしぃ〜、ブスだけど」
「こ、こいつぅ〜!幾ら温厚な私でも、怒るんだぞぉお!!!ネイチャーARM アイスドアース!!」
声を張り上げながら氷のARMを発動させ氷の塊を矢の如く連続発射する、かなり速いスピード且つかなり量の多い攻撃であるがエモキスはそれを軽々とその見た目からは考えられないような機敏な動きで踊るように回避していく。ややその姿は不気味な物だが。
「ダンタルシア」
先程からずっと展開しているARM ダンタルシア、手をかざすとそれは小さくなっていくエモキスな小さな身体でも持てるほどの大きさへと変化した。それでも十分すぎるほどの大剣だが先程までの巨人にしかもてないサイズよりはまだ持てるサイズだろう。その剣を持ち、凄まじい速度の突きを連続してスノウへと繰り出していくエモキス。
腐ってもナイトに最も近いと言われているビショップ三人衆の一人、太っているとはいえ彼女の運動能力はかなり高い部類に入るのだろう。名うての剣豪のような素早い攻撃にスノウは翻弄され回避に専念している、だが少しずつ追い詰められている。足場が悪い砂漠ということもあってか彼女は体制を崩した。
「これで終わりよっ!!!」
「ユキちゃん!」
その隙を待っていたと言わんばかりに剣を限界まで引き一気に突き出すエモキス、だがスノウもそのままやられない。瞬時に愛用しているガーディアンARM スノーマンを展開した。スノーマンはエモキスの頭上に出現しその巨体でエモキスを押し潰した。
「やったぁあの女潰れたぜ!!」
「やったのぅスノウちゃん!」
「いや」
「まだだな」
アルヴィスとジークはエモキスはやられていないと断言する、その直後スノーマンから不吉な音が響く。直後スノーマンは真っ二つに両断され、その割れ目からエモキスが不敵な笑みを浮かべながら姿を見せた。アクセサリーに戻ったスノーマンを見ながら、自分の切り札が通じない事にショックを受けるスノウ。
「アンタなんてーこんなもんだしぃ、私だって凄い所見せるしー。出てこーい!!」
腰につけているARMに触れるエモキス、警戒するスノウだがその直後に驚愕に表情を染めた。発動されたARMが地面へと落下するがそれは甘い匂いが漂うメルヘンチックなお菓子で出来た家が出現した。
「お菓子の家!!」
「あ!?」
「い!?」
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