一夜目
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俺は奴隷だ。
しかも、巷ではかなり高く値がつくらしい。
「おら、歩け」
「…」
紅い目に黒髪。
この辺りに住む人間。
否、世界全土を見渡してもこんな人間
いないのだという。
「それでは1000Rから始める!」
「1500」「2000」「5000」「10000」
解説:R(リベール)とはこの世界での通貨。
1Rはおよそ10円する。
「よし!50000Rで売った!」
突然首に繋がれた鎖を引かれよろけた。
頬に誰かの手が触れた。
ビクリと肩を震わせると笑い声が聞こえた。
顔を上げるとそこには多少歳が離れてなさそうな青年の顔があった。
「なかなか良さそうじゃないか。」
「…」
「僕のためによろしく頼むよ、奴隷君?」
優しそうな声。
でも、何か胡散臭い笑顔。
「よろしくお願いします…ご主人様…」
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