外伝 シンフォギアG編
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」
ミライは飛び上がると、ギアの制御を手放した事で天壌知らずに高まり始めたそれを放出する為に印を組み上げた。
「火遁・豪火滅失っ」
「み、ミライちゃん!?」
「あのバカっ!」
「なっ!?これはっ!」
口から吐き出された高温の炎が壁を作り次々にネフィリムを燃やしていく。
「やった、のか?」
と、翼。
火勢が弱まって来た頃、ようやく視界が戻ったその先。
「ダメ、か…」
取り巻きの数は減ったが、ネフィリムは未だ健在。
しかも更に体積を増していた。
「グォオオオオオオオオッ!」
「きゃぁ」
「くっ」
「なんだってんだよ、これは…」
「バインドボイスだとでも言うの?」
地面をも揺るがすような咆哮に皆耳を押さえて多々良を踏む。
こちらの気勢がそがれた所にネフィリムが地を駆けた。
振るわれる爪牙。
「こんのーっ」
「はっ!」
クリスがガトリングとミサイルをフルバースト。翼も刀から衝撃波を飛ばす。
しかしネフィリムは幾つかある尻尾の一つを手前に持ってくるとその一振りで全てなぎ払ってしまった。
「きゃぁ!」
「かっ…」
逆にカウンターを貰って吹き飛ばされる翼とクリス。
「翼さん、クリスちゃんっ」
すかさず響が追撃にインターセプト。
「はぁっ!」
迫る尻尾を拳で防いだ。
キュイーンッ
アギトの先で再びチャージされる黒いエネルギーの塊。
ヤバイっ!
ミライもすかさず響の前に立った。
「Aeternus Hrymr tron」
聖詠の二重詠唱。
ギアが変形してジェネレーター部分が強化される。
その巨大化したジェネレーターからビットが飛び出したかと思うと響たちを守るように幾重にもバリアを展開した。
「くっ…」
しかし、先ほどよりも増した威力にミライの障壁が力負けを始める。
何とか角度を変えることには成功したが、爆風がミライ達を諸どもに吹き飛きとばす。
「二人ともっ!」
意識も無く飛ばされる翼とクリスを響は庇うように抱え込むと一緒に飛ばされていった。
「くっ…」
ダンと、ギアをパージさせると巨大な戦艦がミライの足元に現われる。
カシャカシャカシャカシャ
「これでーーーーーーっ!」
相手の再チャージが終わる前に一斉射。
尻尾を前に持ってきてガードをするネフィリム。そこにフルバーストが無情に襲い掛かりネフィリムに着弾、炎上させた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
パラ、パリンっ…
空を被う結界が破れ現実空間へと戻ってしまう。
ネフィリムを見ればその上半身が吹き飛んで沈黙していた。
「はぁ…はぁ
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