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エターナルトラベラー
外伝 シンフォギアG編
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られたのは音楽堂。

「まにあった〜」

「響がはしゃぎすぎるからだよ」

「ごめん〜」

響と未来がじゃれていた。

講堂内は薄暗く、一際明るいステージが良く見渡せた。

「あ、クリスだ…」

「わ、本当だ」

と響。

照れているのか緊張しているのか、とてもその表情は真っ赤だ。

しかし…

声を発せればその緊張も歌う事で掻き消えたのかとても綺麗な声が聞こえた。

「すごい…」

「クリスちゃん上手〜」

未来も響も手放しで褒めた。

「でも、そろそろ準備しないとだね」

「そうだね、響」

「え?なに、なに?」

左右からがっちりと腕を組まれたまま客席から連れ出され舞台袖へ。

「え、え?ええっ!?」

トン、と背中を押されてつんのめりながらステージ中央に立たされてようやく嵌められた事に気が付いた。

クリスも出ていた勝ち抜き形式の音楽大会、それに出場させられたらしい。思い起こせばこの制服もそのためか。

舞台袖を見れば謝る響とどこかしてやったりの表情をしている未来。

(やってくれる…けど、いいさ)

カラオケを操作して曲を選択。そしてどこからとも無く拡声器(メガホン)を取り出し構えた。

イントロが始まる。

あ、知ってる人は耳を押さえているぞ。未来と響はノーガード。

心の中でにやりと笑って…

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

大絶叫。

ぞわわっとクリスの歌で火照った体を冷却させた。

観客を見渡す。あれ、なんかどこかで見たことのある少女が二人居る気が…

あれはマリアの仲間の装者の二人?

歌い終わり、お辞儀をして舞台を降りるまで誰も何も反応を返さなかった。

舞台から降りて観客が我に返ったのか、ドっと歓声が聞こえた。

「もう、びっくりしたよぉ」

「さすがにアレはひどいと思う…」

響と未来だ。

「あっはっは。かってにエントリーした意趣返しだよ」

と得意げに言った後表情を固める。

「それよりも、気が付いた?」

「え?何、何?」

「あそこ」

そう言って視線をやればそそくさと逃げていく少女が二人。

「あの子達っ!」

「響?」

「未来はここで待ってて」

走り出す響。途中、クリスと翼と合流し二人を追った。

「ち、見失ったっ!」

「はやいよぉ…クリスちゃぁん」

「てめーが貪くせーんだろぉが」


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