外伝 シンフォギアG編
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が巻き起こった。
「終わった…のか?」
と、翼。
『ネフィリムの波形パターン、感知されません』
とスキニルから通信が入る。
『なんだ、どうなってるっ!?』
弦十郎からの通信。ネフィリムの消失により、バラルの呪詛が弱まったのか弦十郎達も覚醒したらしい。
フロンティアは動力をを失った事で完全に沈黙。今までネフィリムに浮かされていた重力制御も消失したのでこのまま海底まで沈んでいくのだろう。
ミライ達は近場の海岸線まで飛んでいくとようやくギアを解除した。
パリンと音を立てながらギアが解除され、デュランダルが排出される。
「デュランダル…ルナアタックのドサクサで無くなっていたと思っていたのだが…」
「おめーがパクってたのかよ…」
「ええ、まぁ…しかも、これが実はスキニルのメイン動力だったりします」
これが無いとPICなどが使えない。今頃はサブ動力でどうにか岸まで運行しているだろう。
「まったく…」
あまりの告白に翼たちもどう反応していいか分からないようだ。
『度重なるバラルの呪詛の起動で月の公転軌道は元に戻りつつあるようです』
「でも、これで人類の相互理解は遠のいた…」
とマリアが独白する。
「同一言語を繰る人間ですら争いが絶えないのが人間と言う種族だ。今更言葉を統一したからと争いが無くなるわけでもない」
「でも…」
それでも、と言い募るマリア。
「完全な相互理解は個でなく、群だ。そこに個人の意思は介在しない。そんな世界では喜びや悲しみ、そして愛さえ存在しない。こうやって…」
と言うとミライはマリアの手を握った。
「相手の手を取り、思いやると言う意思すら存在しない。そんな世界に魅力があるとは俺は思わない」
手を離す一瞬、ミライは壊れたアガートラームのペンダントに触れた。
ミライの手がスライドし、覆ったその手が取り払われると、そこには傷一つ無いペンダントが存在していた。
「傷も思い出だろうけれど、きっとこの方が良い」
「あなた…どうやって…」
「だって、わたしは魔法使いだからねぃ」
こうして、マリア・カデンツァヴナ・イブがもたらした…後にフロンティア事件と呼ばれる事件は収束を得たのだった。
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