外伝 シンフォギアG編
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転し唸りを上げる。
「はああああああああああああっ!」
気合と共に突き出された響の右拳。
その一撃は黒球を裂き、その衝撃は海を割った。
ブシューーーーーー
ギアが排熱すると右手のギアも一回り小さくなっていた。
ネフィリムはと言えば響の一撃で右肩から残りの尻尾を抉られていた。
「なんつーバカ威力…」
とクリス。
「だけど、響らしいです」
とは未来の言。
「皆っ!」
ここが決め時と響が叫ぶ。
切り裂かれ、破損しているネフィリムだが、その傷は急速に塞がっていっていた。
「行くか、マリア」
「ええ、あなたの剣、見せてもらうわ」
「ここらが決め時ってなっ」
「これで…」
「最後デェスっ!」
光を纏った流星の如く響たちはネフィリムを切り刻んでいった。
「私もっ!」
と言う未来の腕を取る。
「未来はこっち」
「ミライ?」
「Aeternus Hrymr tron」
ミライのギアが変形する。
そのゴツさを増したギアをパージすると足元から巨大な魔船が現われた。
艦首砲塔が開き、内側から砲身が現われると、幾重もの魔法陣が展開、回転し始める。
響たちの懸命な攻撃で、ネフィリムの体は切り刻まれ、心臓部がむき出しの状態になっていた。
「もうっ」
未来はそう言ってすねながらもミライのお願いを聞いていた。
神獣鏡のギアをパージし、幾重もの鏡でネフィリムを被う。
バシュと洋上を漂っていたスキニルからミサイルが打ち上げあれ、ミライの近くで開閉。中から一本の剣が現われた。
「それはっ!」
「デュランダル!?」
翼とクリスが驚きの声を上げた。
「完全聖遺物だと言うの?」
とマリア。
クルクル回りながら落下してきたそれをミライは右手で受け止めると足元から迫り出した台座に収納、格納された。
ミライの目の前にキューブ状のキーが現われ待機していた。
「反応消滅砲、デュランダル。最終セーフティ解除」
ミライの右手に現われた魔法陣がキューブに触れるとキューブが真っ赤に染まりセーフティが解除された。
「皆っはなれてっ!」
ミライの言葉に皆ネフィリムから離れ距離を取った。
「デュランダル、発射っ!」
相手の機動力、攻撃力を殺いでからの必殺の一撃。
それはネフィリムの心臓に着弾すると空間を歪曲させながら反応消滅する。
その規模の拡大を、聖遺物由来の力を減衰させる神獣鏡の力で遮断し、外部へは閃光しか通らない。
漏れ出す閃光が辺り一面を白く染め上げ、一瞬で収縮。
未来が鏡を取り外すと無くなった空間に空気が流れ込み、周囲に突風
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