外伝 シンフォギアG編
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ライに投げ渡した。
クルクルと回りながら投げ渡されたそれを両手で受け取る。
『何をやっているっ!ミライくんっ』
と弦十郎の怒声がイヤホンから響くが、無視。
マリアはそのアームドギアを振り上げ、つまらないものを叩き潰すように振るう。
普通の人間ならアームドギアの一撃の重みに耐えられず吹き飛ばされただろう。
…普通の人間なら。
ミライは刀をクロスさせその槍を受けきった。
「なっ!?」
驚くマリアをよそにやりの重心をズラすと回転するように横撃。
「くっ…」
マリアはその身に纏った黒いマントを操って盾とし、防御した。
「なっ!?」
しかし、それは一瞬の均衡の後切裂かれマリアは驚きつつも甲板を蹴って距離を空けた。
マリアの表情が真剣身を増す。
その口が力強い歌を紡ぎ始めるとシンフォギアの出力が上昇した。
一撃、二撃。一合、二合と切り結ぶ。
「どうして、ギアも纏わずにっ!」
かんしゃくを起こしたように槍を振るうマリア。
「簡単なこと。わたしはギアなしでも強いっ!」
「バカにしてーーーっ!」
マリアはマントを回転させるとハリケーンのような、それでいて掘削機のような威力を伴った攻撃を繰り出した。
「はっ!」
ミライは刀身にありったけのオーラを込めると一文字に振り下ろした。
「なっ!?」
切裂かれるマント。振り下ろされる刀身をマリアはアームドギアで受けるが、ほどなく切裂かれてしまった。
「アームドギアすら切裂くと言うの…」
しかし、ショックを受けつつもマリアは流石だった。
黒いマントを操り殴りつけるように攻撃してきた。
「っく…」
一瞬の油断か、それとも先ほどの不調からか、ミライはその手に持っていた刀を弾き飛ばされてしまう。
「これでっ!」
それを好機とマントでの攻撃が飛んできた。
だが、それもミライには好機。
「あまいよっ」
ミライは一足で甲板を蹴って目にも留まらない速度でマリアに肉薄する。
「なっ!?」
マリアは本日何度目の驚愕だろうか。
肉薄したミライから繰り出されたのは高速のデコピン。
「くぅ…」
仰け反るマリア。攻撃が必殺でなかったことに戸惑っているようだ。だが…
「そんな…ギアが解除されていくっ!?」
「おっと…これはまた…けっこうなお手前で…」
「なっ!?」
服が戻らない事に焦りつつ、局部を自分の手で覆うマリア。
「ミライっ!おまえはっ!」
となぜか翼の怒声。
「し、仕方が無かったんだよっ!不可抗力なんだよ?だからその刀はしまって…」
翼の刀の切っ先がなぜかミライに向いていた。
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