外伝 シンフォギアG編
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…やった…かな…?」
響達は見当たらないがギアに守られているはず。
「響、翼、クリス…」
「ネフィリムのエネルギー反応、まだ減衰していませんっ!」
「なっ!?」
あおいさんの通信に視線をネフィリムに戻せば無くなった上半身が生えるように再生していた。
「くっ…」
響達を欠いた状態であのネフィリムの全てを吹き飛ばすだけの出力は不可能。
二年経ってもまだナグルファル以外の権能は上手く使えていない。
この間のルナアタックの時は他者に譲渡する事で制御して見せただけ。
今、ネフィリムを暴れさせるわけには行いかないし、ナグルファルの一撃をもってしても倒せないあの化け物に近代兵器では効果を見込めない。
核弾頭を打ち込めばあるいは倒せるかもしれないが、それはこの街一つを犠牲にする。
「それは、出来ないよね…」
再生したネフィリムは第三射目を準備していた。
「あれも撃たせるわけにはいかないし…」
まいったな、と肩をすくめた。
「誰かを守る響を守る。だから…」
ここでわたしがわたしじゃ無くなったとしても、良いよね?
決意するとミライは最後のステージに立つ。
口から漏れるのはミライが今まで一度も口にしたことのない歌。
そう…それは…
絶唱
Gatrandis babel ziggurat edenal
「だ、だめだよっ!ミライちゃんっ」
振り返った先にようやく満身創痍ながらも立ち上がった響の姿が見える。
Emustolronzen fine el baral zizzl
「ミライ、やめろっ!それだけは、やめてくれ…いまの制御されていないフォニックゲインのまま絶唱を口にするなど、自殺行為だぞっ…お願いだからっ…」
とクリスの肩を借りて立ち上がった翼も懇願する。
Gatrandis babel ziggurat edenal
「おい、まさか死ぬ気じゃねぇだろうなっ!お前が死んで良い訳あるか、誰もがお前を心配していることに気がつけっ」
とクリス。
だが、それでもミライは絶唱を口にする。
Emustolronzen fine el zizzl
「ミライーっ!」
響の絶叫。
「っ!初めて呼び捨てで呼んでくれたね、響。すこし未来がうらやましかったんだからね?」
「そんな、そんな事、これからもずっと呼ぶから…だから…」
懇願する響に首を振る。
「バイバイ、響」
「いやだっ!さよならなんて、ダメだよっ!」
バサリと二つにアップされていた髪の毛が振り下ろされる。
手に持ったアームドギアはネギなどではなく、所々機械っぽいが日本刀のような形をしていた
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