月下に咲く薔薇 14.
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使え! 多重攻撃と同時に、スラッシュハーケンを射出。即時ワイヤーをカットし、次元獣どもの足を絡めるのだ!』
基地内部から戦況を見守っていた仮面の指揮官が、Dフォルト対策をも織り込んだ電撃ホーン封じを授ける。それだけでブルダモン戦の流れは変わった。
刹那のエクシアがGNブレイドで斬りつけた直後、『ちょっと暗いから見つけにくいけど、な!』と、デュオが最後の一音に力を込める。
ワイヤーの端を掴み上げたデスサイズと卜部の月下が、ほぼ同時に突進しようとするブルダモンの足にワイヤーを引っかけた。
GNブレイドの斬撃と相まって、ワイヤーは簡単に足に絡みつく。
ゴッドシグマに狙いを定めていたブルダモンが、攻撃姿勢のままバランスを崩し前のめりに転倒する。
その敵の背中に、ゴッドシグマがゴッドトマホークを突き立てた。
Dフォルトを貫通し、バリヤーに守られた装甲皮に鋭い一撃が届く。
ワイヤー1本がこれ程までに有効なのは、多重攻撃との併用が効果的なだけでなく、ワイヤーの位置を判別する難しさはZEXISだけでなく次元獣も同じだからだ。
耳障りな次元獣の鳴き声に、金属を擦るような憤怒の音が混じる。
ワイヤーの両端を掴みブルダモンを海に落下させるのは、ゴッドシグマと六神合体したゴッドマーズだ。
『この方法なら、Dフォルトが発生しようと僕達のペースにできるんだね!』
アレルヤのキュリオスが両腕部から、別の1頭にミサイルを放つ。
と同時に、仙波の月下とクランのクァドランも、足にワイヤーを絡めさせ次元獣を滑走路に転がした。
『続きは、俺達に任せな!!』
デュオのデスサイズと五飛のシェンロンガンダムにバルディオスが力を貸し、やはりワイヤーの両端を頼りに足の封じられている次元獣を岬から追い出す。
ZEXISの意図に腹を立てたのか。キュリオスの背中に、別のブルダモンが爆裂フライを見舞おうとする。
そのブルダモンに、クロウのブラスタは空中から急接近をかけた。
ロックオンのデュナメスがGNピストルで早撃ちを仕掛けた直後、「お前の相手は、俺だ!」とネットを射出しブルダモンを捕らえる。
Dフォルトの発光は起きたが、ネットは無事に次元獣を覆っていた。
更に、EAGLEにスパイカーをセットし高速で体当たりをする。
スパイカーは光の盾を貫通し、ブラスタはネットの中でもがくブルダモンを夜の空中へと押し上げた。
「折角だから、このまま深夜のダイブと洒落こもうか」
クロウは、ブラスタの高度を下げた。ブルダモンを漆黒の海面に叩きつける為。
大きな波しぶきが立つ。
それで終わらせず、クロウは敵と共に海中へと潜った。
『俺達もやるぜ! 青山』
『足下に気をつけろよ、赤木』
『わかってるって!』
気合十分の赤木に青山が一つだ
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