月下に咲く薔薇 14.
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門の砲に変化した。
「凍結ファイヤーか!?」
ダヤッカ達は、鋭く尖った艦首をそのまま当てるつもりでいる。それを察した次元獣が、艦を止めるべく砲首を光らせた。
「させるか!?」
タケルのガイヤーとクロウのブラスタが、2対の敵砲を左右から同時に撃つ。ガイヤーはエネルギー衝撃波、ブラスタはEAGLEの速射で。
Dフォルトは活性化したものの、ライノダモンが凍結ファイヤーの発射を一瞬躊躇する。それが、ZEXISには吉と働いた。
ダイグレンの尖った艦首がライノダモンの顔面に接触するや、四つ足の怪物は一気に崖っぷちまで押し出された。どれだけ踏ん張ろうとも、次元獣の重量ではダイグレンの勢いを止める事などできる筈がない。
猪対フル・トレーラー以上の桁違いな体格差によるものだ。勿論、たとえライノダモンがダイグレンの突進を横にいなしたとしても、人型艦の長い腕を左右に広げて幅をきかせ、結局敵を同じ場所まで排除していただろう。
長い腕に掌まで備えたダイグレンだからこそ可能な突進技だ。
『俺達は、月下を援護だ!!』
トレミーから射出された4機のガンダムと3機のゲットマシン、マクロスクォーターから発進したSMS機が、空中と地上からブルダモンの攻撃に加わった。
『いいところに来てくれたぜ!』
玉城の威勢はいいが、四聖剣の4人にも疲労の色がある。これだけの時間をKMF5機で、ブルダモン4頭を同時に相手。相当堪えて当然だ。
一切弱音を吐かない黒の騎士団に、『よく持ちこたえたな』とオズマが粘り強い彼らの攻めを賞賛する。『タケルもだ』
『い、いえ』と、タケルもガイヤーの中で謙遜する。ライノダモンをたった1人でくい止めていたのに、息の乱れを隠す意地はしっかりと残しているのは立派だ。
『こちとら、日本解放まで死ぬ訳には行かねぇんだ。あんな怪物にやられてる場合じゃねぇっての!』
『よし。6人とも、まだまだやれるな』オズマの声に喜色が混じった。『残ったブルダモンは、全て海に落とすぞ! 建物に被害が出る前に、奴らをバトルキャンプから叩き出す!!』
『了解!!』
ライノダモンの後ろ足が、時折空中で遊ぶ。あと一息と、ダイグレンはライノダモンを押し続けた。
その最中、バルディオスとゴッドシグマ、ダイ・ガード、マジンガーZ、そして2機のガンダムがダイグレン内から発進する。
ZEXIS側の機体数が増え、基地防衛の壁が一気に厚くなる。襲撃直後から敵意を剥き出しにする次元獣だが、流石のブルダモンたちも徐々に海へと追いやられつつあった。
しかも、厄介な電撃ホーンを封じる事ができたのは、ゼロの機転によるものだ。
ブルダモン最強の技は電撃をかけつつパイロットの気力を吸収するもので、敵が繰り出す技の中でも特にZEXISの皆が嫌っている。
『月下のワイヤーを
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